王者ジョコビッチ　意地の勝利も「スコア以上に危なかった」

錦織を下して決勝進出を決め、ガッツポーズするジョコビッチ（ＡＰ）

男子テニスＡＴＰツアー・ファイナル第７日シングルス準決勝 ジョコビッチ６―１、３―６、６―０錦織圭

（11月15日 英国・ロンドン）
　ジョコビッチが王者の意地を見せた。完璧だった第１セットから一転、第２セットは錦織の反撃に遭って「ブレークされて集中が途切れた」と今大会初めてセットを落とした。

　１次リーグＡ組の３連勝で既に年間世界ランク１位が確定。「目標を一つ成し遂げて心に隙があった」と打ち明けた。

　「（最終セットで）錦織がブレークしていたら、どちらに転んでも不思議でなかった。スコア以上に危なかった」と振り返った辛勝。錦織ら若い選手の台頭に「トップに近づいてきているが、まだ差はある」と王者らしく答えた。