長島W杯刃で3位 今季2勝の“相棒”に戻した

[ 2014年1月20日 05:30 ]

軽快に滑る長島

世界スプリント選手権最終日

(1月19日 長野市エムウエーブ)
 ソチ五輪で金メダルを狙う長島圭一郎(31=日本電産サンキョー)は男子500メートルで35秒28の3位に入った。1000メートルでは1分12秒74の22位に終わり18日の2レースを合わせた総合は16位だった。女子は小平奈緒(27=相沢病院)が500メートルで5位、1000メートルで7位とし、総合5位だった。男子はミヘル・ムルダー(オランダ)が総合2連覇し女子は于静(ユジン)(中国)が2年ぶり2度目の総合優勝を果たした。ともに500メートルで連日1位となった。

 表彰台に立ち、どうにか面目を保った。リンクの状態で他の選手がタイムを落とす中、長島は前日の35秒43からタイムを伸ばして35秒28の3位でフィニッシュ。「順位より内容を重視していた」と不満げな表情を見せた一方で「ぎりぎりセーフかな」と息をついた。

 2勝したW杯前半戦からスケート靴のブレード(刃)を微調整したが、前日の500メートルは8位と惨敗。今村監督や用具担当の小沢コーチと話し合い、この日はW杯のセッティングに戻し「力が氷に伝わってる感じがあった」と収穫を口にした。

 五輪本番の男子500メートルは混戦が予想される。正月返上で練習した長島は疲労が残る中、この日優勝した金メダル候補ミヘル・ムルダーと0秒16差につけた。今村監督は「1日の調整としては(ここまで迫れて)良かったかな。あと3週間でいける」と前向きだった。

 「きのうは0点、きょうは1点」と自身に厳しい長島は今後陸上トレでダッシュなど瞬発力を高める動きを入れながら調整の方針。「焦らず、また焦りつつ、自分のペースで」。10年バンクーバー銀メダリストが悲願の頂点へ道筋を確かめた。

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2014年1月20日のニュース