渡部暁は8位 W杯「トリプル」最終戦

[ 2014年1月20日 00:52 ]

 ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)複合は19日、オーストリアのゼーフェルトで3日間の総合成績で争う新方式の「トリプル」最終戦を兼ねた個人第12戦が行われ、渡部暁斗(北野建設)は8位だった。エリック・フレンツェル(ドイツ)が今季6勝目、通算15勝目を挙げてトリプルの初代王者になった。

 前日の30位までが出場し、飛躍2回と距離15キロで争った。トリプル第2戦の成績で飛躍の得点が引かれ、優勝者から58秒0差の7位だった渡部暁は14・5点の減点で迎えた前半飛躍(HS109メートル、K点99メートル)で5位につけた。首位から1分45秒遅れで出た後半距離で順位を落とした。

 永井秀昭(岐阜日野自動車)は23位、加藤大平(サッポロノルディックク)は28位に終わった。

 渡部暁は前日よりも一つ順位を落とした。前半飛躍は強い追い風の中で何とかまとめて5位に浮上したが、通常のW杯より5キロ長い後半距離で粘れなかった。

 河野コーチが「本当に強い選手が勝つ方式」と評した3連戦は、インフルエンザから回復したばかりのエースにとって、厳しかった。渡部暁は「これだけ差がつくのが、今の実力。しっかり自分の力が把握できる3日間になった。休んで反省したい」と話し、次に生かす考えだ。(共同)

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2014年1月20日のニュース