沙羅　順調、さらっとＫ点越え「テレマークしっかりできた」

練習に向かうジャンプ女子の高梨

　スキージャンプ女子の高梨沙羅（１６＝クラレ）が３日、秋田県内で練習を公開した。５月初めからジャンプ練習を始め、この日は雪のなくなった台で７回飛び、Ｋ点（７８メートル）越えは５度。「テレマークがしっかりできた。出だしとしてはまあまあ」と課題の着地に手応えを得た。

　昨季は後ろ足に重心を置く着地でスピードに耐えられず体勢が崩れることが多かったことから、今季は前足に重心を変える方針を固め、トレーナーの指導の下、体幹トレーニングに加えて骨盤や肩甲骨の動かし方の習得を目指している。栄養指導で体脂肪も５％ほど減り「体重をコントロールできるようになった。普通に食べても大丈夫なのでストレスもなくなった」と順調に練習を積んでいる。

　“カナヅチ”だった水泳も４月に元競泳女子平泳ぎの田中雅美さん（３４）に指導を受ける機会があり、約１時間で自由形２５メートルを泳げるようになった。ソチ五輪に向けては「五輪代表になれるように一つ一つできることをやっていきたい。夏の初戦が楽しみ」と声を弾ませた。