堤義明氏が最高顧問就任へ JOC初代会長、東京招致で期待

[ 2013年6月4日 19:15 ]

 日本オリンピック委員会(JOC)は4日、東京都内で理事会を開き、日本体協から独立後の初代JOC会長を務めた堤義明氏(79)を最高顧問に迎えることを決めた。27日の評議員会で正式決定する。

 市原則之専務理事は「国際舞台での幅広い人脈を生かしてサポートしていただきたい」と述べ、2020年東京五輪招致での役割に期待した。

 西武グループ元総帥の堤氏は、国際オリンピック委員会(IOC)の故サマランチ前会長と親交が深く、1998年長野冬季五輪開催に尽力するなどスポーツ界で大きな影響力を持った。西武鉄道株の虚偽記載問題が発覚した04年にJOC名誉会長などを辞任していた。最高顧問はこれまで空席だった。

 理事会では、昨年のロンドン五輪の好成績などを背景に約2億8040万円の黒字となった12年度決算も承認された。

 最後には定年などで27日の評議員会で退任する水野正人、福田富昭の両副会長、市原則之専務理事、猪谷千春理事があいさつをした。

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2013年6月4日のニュース