康生ニッポンはヒゲ禁止“ちょいワル”西山も心機一転

[ 2012年11月30日 06:00 ]

柔道のグランドスラム東京大会の組み合わせ抽選を終え、ポーズをとる中矢力(左)と西山将士

柔道グランドスラム東京大会

 日本代表は紳士たれ!柔道のグランドスラム東京大会は30日、東京・国立代々木競技場で開幕する。井上康生新監督率いる男子は、27日のミーティングでひげなど身だしなみに対する注意が行われたことが判明。ロンドン五輪90キロ級銅メダリストの西山将士(27=新日鉄住金)もトレードマークのひげをそり、大会での活躍を約束した。大会初日は男女5階級が行われ、女子48キロ級には五輪代表を逃した浅見八瑠奈(24=コマツ)が登場する。

 大会前日恒例の記者会見に登場した五輪銅メダリストの西山の顔から、無精ひげが消えていた。ちょいワルふうのトレードマークを、そり落とした再出発。ツルツルの肌に生まれ変わった?27歳は「五輪が終わって、これから世界王者を目指す第一歩。競っても投げても勝つ、勝負強さを見せたい」と決意を表明した。

 康生ジャパンの船出と位置づけられる今大会。関係者の話によると、27日のミーティングで日本代表としての心構えを説いた井上監督は、2年前に全日本柔道連盟が策定した「強化五カ条」の徹底を宣言。その最後の1項目が「柔道人を代表する者としてふさわしい服装、身だしなみを心掛け、他人に不快感を与えないようにします」だ。これを受けた形で西山はひげをそったという。

 井上監督は「ロンドンの代表は五輪代表、メダリストとしての誇りを持ちながら戦ってくれるか、若い選手はアピールしてくれるか、を見たい」と、国内お披露目となる新チームに期待。34歳の若き指揮官は、結果で自信を芽生えさせる前に、トップ選手としての自覚を植え付けることにも腐心しているようだ。

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2012年11月30日のニュース