酒井裕唯 日本人初の総合V!ソチに新ヒロイン誕生

[ 2012年2月14日 06:00 ]

スピードスケート・ショートトラックのW杯で日本人初の総合優勝を果たし、杉尾憲一監督(左)と握手する酒井裕唯

 スピードスケート・ショートトラックのW杯は12日、オランダのドルドレヒトで今季最終戦を行い、女子1000メートルで今季2勝した酒井裕唯(24=岐阜ク)が総合優勝した。日本スケート連盟によると、開催14シーズン目のW杯で日本選手の総合優勝は初めて。

 酒井は「もともと狙っていたわけではなかったので、自分でも驚いている」と照れた。W杯得点トップで迎えた最終戦で2度実施された1000メートル。11日は4位、12日は6位に終わり有終の美は飾れず「まだ波がある」と悔しさも残った。

 それでも「一番初めのW杯で優勝できたことで弾みがついた」という今季は日本女子初の優勝を含め2勝。低迷していた日本のショートトラック界で期待の新星となった。まだシーズンは終わっていない。「連戦で疲れもあった中でここまでできた。万全の態勢で臨んだらという期待感もある」と3月の世界選手権(上海)に目を向けた。

 ◆酒井 裕唯(さかい・ゆい)1987年(昭62)12月7日、長野県出身。24歳。長野・上諏訪中、岡谷東高、早大を経て現在は岐阜スケートクラブ所属。今季急成長し、昨年10月のW杯開幕戦の1000メートルで日本女子初の優勝を果たすと、同12月の名古屋大会で2勝目。500メートルで10年バンクーバー冬季五輪は予選で敗退して17位、11年冬季アジア大会は3位。1メートル61、57キロ。

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