小原 今大会初ロンドン切符!連覇も王手

[ 2011年9月15日 06:00 ]

女子48キロ級3回戦 ノルウェー選手を攻める小原

レスリング世界選手権第3日

(9月14日 トルコ・イスタンブール=シナンエルデンドーム)
 女子48キロ級で小原(旧姓坂本)日登美(30=自衛隊)が準々決勝で北京五輪優勝のキャロル・ハイン(カナダ)に勝ち、上位5位に与えられるロンドン五輪の出場枠を獲得した。小原は続く準決勝もフォール勝ちで、連覇に王手をかけた。男子グレコローマン74キロ級の金久保武大(24=ALSOK)は2回戦で敗退。この日で終了したグレコは、今大会で五輪出場枠を獲得することはできなかった。

 小原が今大会初のロンドン五輪出場枠を日本にもたらした。勝てば5位以内が確定する準々決勝の相手は、北京五輪優勝のハイン(カナダ)。第1ピリオドは同点のままで2分が過ぎたが、抽選で攻撃姿勢となった小原が相手を場外に出し、先取。第2ピリオドは試合中盤にタックルから再び押し出し、連取した。続く準決勝は昨年大会銅メダルの趙沙沙(中国)に第1ピリオドでフォール勝ち。連覇にも王手をかけた。

 ロンドン五輪を目指し昨年2度目の現役復帰。世界選手権を制し、実力をアピールした。しかし、元レスリング選手の小原康司さんと結婚直後のアジア大会は銅メダル。「夫を悲しませてしまった」ことが、闘志に火をつけた。今大会にはその夫が応援に駆けつけ、前日計量後には食事をともにした。「自分のレスリングを一番分かってくれる」という夫の姓で初めて臨んだ大舞台。最低限の目標はしっかり確保した。

続きを表示

2011年9月15日のニュース