48キロ級小原2連覇達成!グレコ全階級で五輪枠逃す

[ 2011年9月15日 06:22 ]

女子48キロ級準決勝 中国選手を破り、決勝進出を決めた小原日登美(上)

 レスリングのロンドン五輪出場枠を懸けた世界選手権第3日は14日、トルコのイスタンブールで3階級を行い、2連覇を目指す女子48キロ級の小原日登美(旧姓坂本、自衛隊)が同階級で2年連続2度目の優勝を果たした。小原は51キロ級を含めて8度目の優勝で、今大会の日本勢でメダル第1号となった。小原は5位以上に与えられる五輪出場枠も日本勢最初の獲得。

 30歳の小原は2、3回戦を勝つと、準々決勝で2008年北京五輪金メダルのキャロル・ハイン(カナダ)を2―0で下し、準決勝で中国選手にフォール勝ち。決勝では2009年世界女王のマリア・スタドニク(アゼルバイジャン)を2―1で下した。

 小原は11年全日本選手権、または12年全日本選抜選手権のどちらかで優勝した場合、ロンドン五輪日本代表に内定する。

 男子グレコローマンスタイル74キロ級の金久保武大(ALSOK)は1回戦を勝ったが、2回戦で敗れて敗者復活戦に回れず、グレコの日本勢は7階級すべてで五輪出場枠を逃した。

 非五輪階級の女子51キロ級で1、2回戦を勝った志土地希果(至学館大)は準々決勝で北朝鮮選手に2―1で競り勝ったが、準決勝でロシア選手に0―2で敗れ、3位決定戦に回った。

 ▼金久保武大の話 自分の良くないところが出た。負けるとどうしても悔いが残る。本当に勝たなければいけなかった。練習でグラウンドにこだわって、立ち技の技術を軽視していた。もっと上に行くには立ち技を重視する必要がある。(共同)

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