藤田1差2位発進!入院の父に“良薬”届け!

[ 2011年8月26日 06:00 ]

10番、ティーショットを放つ藤田

VanaH杯KBCオーガスタ第1日 芥屋GC(7140ヤード、パー72)

(8月25日 福岡県糸島市)
 地元福岡出身の藤田寛之(42=葛城GC)が父へのお見舞い代わりに好発進した。14番パー4でイーグルを奪うなど、6アンダーの66で首位と1打差の2位。毎年観戦に訪れる父・寛実さん(72)が今月上旬に左肩を骨折して入院中。テレビで雄姿を届けるためにも上位に名を連ねた。石川遼(19=パナソニック)は2アンダーの29位、池田勇太(25=日清食品)は6アンダーの2位。ベ・サンムン(25=韓国)が7アンダーで首位に立った。

 ささやかな願いが藤田の口から漏れた。「テレビにだけは映りたいなあ」。父のためにも週末はテレビ中継に映らなければいけない。目標達成のためには申し分ないスタートとなった。

 インから出て11番では1メートルのパットを外してボギー先行。それでも「高麗芝は1メートルでも難しいから」と切り替え、13番パー5では2オンしてバーディーを奪った。続く14番パー4では残り38ヤードからチップインイーグルと勢いに乗った。

 父・寛実さんは今月上旬に左肩を骨折し、しばらく入院することになった。大会前は許可をもらって一時帰宅していたが、今は再び病室に戻っている。「命に別条はないんですけどね。“テレビに映るのが長生きのもと”とか“優勝したら3年寿命が延びる”と変なプレッシャーを与えられてる」と藤田は苦笑いする。

 ツアーを欠場した先週のオフは、山中湖でミニ合宿を行うなど、シーズンの疲れがたまった体にもう一度カツを入れた。心身ともにリフレッシュして迎えた地元での大会。毎年応援に来ていた父の期待は、ただ「映る」だけでなく、今季初優勝であることも藤田は分かっている。

 ▼1位・ベ・サンムン 全てが良かった。特にパット。昨年と比べてグリーンが速くなっていて、スコアが出やすくなっていると思う。(7アンダーで首位)

 ▼2位・金庚泰 ティーショットが左に行くミスがあったけど、5、6メートルのパターが5回か6回入った。今年はグリーンのコンディションが良いですね。(上がり4連続バーディー)

 ▼29位・N・サーキーズ 凄くうれしいです。プロの試合で6回目で、日本では初めて。(8番でホールインワン、主催者から賞金30万円が贈られた)

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2011年8月26日のニュース