八百長問題特別調査委 20~30人に複数回聞き取り

[ 2011年3月5日 18:51 ]

 八百長問題の実態解明に当たる日本相撲協会の特別調査委員会(座長=伊藤滋・早大特命教授)が、メールなどで名前の挙がっている14人以外に、十両安壮富士ら20~30人に対して複数回の聞き取り調査を行っていることが5日、特別調査委関係者の話で分かった。

 関係者によると、関与を認めている十両千代白鵬、竹縄親方(元幕内春日錦)らの証言から、八百長関与の疑いが浮上した協会員に対して再調査を行っているが、関与を示す有力な証言は得られていないという。今後も必要に応じ、幅広く聞き取り調査を継続する。

 この日、一部で「約20人の八百長関与が濃厚と認定」と報じられたことについて、複数の委員は報道を否定した。特別調査委は(1)関与したと判断している4人以外について、判断に必要な調査を完了した者はいない(2)4日の会合では、関与したか否かの判断基準を決定していない―などと文書で発表した。

 相撲協会の放駒理事長(元大関魁傑)は「(前日の)調査委員会に出たからいろんな話を聞いたけど、コメントできない。数字がどこから出てくるのか不思議でしょうがない」と話した。

 また、前日の会合後に伊藤座長が「グレーはいっぱいいる。ウン十人」と発言したことについて、特別調査委は「具体的な人数に言及したものではなく、ごく短期間に調査が終了する人数ではないという趣旨」と説明した。

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2011年3月5日のニュース