“宮里藍世代”の藤田幸希が単独首位!

[ 2011年3月5日 06:00 ]

<ダイキン・オーキッド・レディース初日>藤田幸希は18番ホール、バンカーショットを放つ

女子ゴルフツアー・ダイキン・オーキッド・レディース第1日

(3月4日 沖縄県南城市の琉球ゴルフ倶楽部(6439ヤード、パー72))
 国内女子ツアーが開幕し、“宮里藍世代”の藤田幸希(25=ランダムアソシエイツ)が単独首位に立った。強風の中で6バーディー、1ボギーの5アンダー、67で回り、2位に2打差をつけた。3打差の4位にプロ4年目の穴井詩=らら=(23=フリー)がつけた。賞金女王奪回を狙う横峯さくら(25=エプソン)はイーブンパーの10位。宮里藍(25=サントリー)は4オーバーの63位と出遅れた。
【第1R成績】

 公式会見に呼ばれてはしゃいでいた昨年の姿はなかった。2位に2打差の首位発進となった藤田は「シンプルに考えたのが良かった。右からの風なら右へ打つ。左からなら左へ」と落ち着いた口調で振り返った。

 会心のショットで11年が幕を開けた。逆風をまともに受ける1番パー4は初日の最難関ホール。残り142ヤードの第2打を7Iで80センチにつけてバーディーを奪うと、3番で5メートル、8番で6メートルのバーディーパットも決まった。14番で3パットのボギーを叩いた以外は納得の内容。「正直ビックリ。この風の中で上出来です」と笑みがこぼれた。

 宮里藍、横峯と同じ85年生まれの25歳。ジュニア時代からのライバルに、プロ入り後も後れを取ってきたが、昨年の日本女子プロ選手権で初のメジャー制覇を果たしたことで自信をつけた。賞金ランクは自己最高の10位で終え「(来年は)もう少し頑張ろう」とモチベーションが高まった。

 クラブは7年間、マクレガーを使ってきたが、今季からホンマに替えた。オフの間、同社の山形県内の工場を訪れて要望を出すほどこだわった。始動も例年より早かった。12月に「携帯電話の電波が届かない」という栃木県内の山奥で1週間のトレーニング合宿を行った。クリスマスを返上して体を鍛えた熱意はいきなり報われた。「風の中でも安定して振れた」と言うように、アンダーパーがわずか9人だった難条件で67をマークした。

 実力派ながら「地道に」と言うように、賞金女王などの高い目標は掲げない。今季は賞金ランク1桁が目標。2日目以降も欲張らない。「優勝を追うと逃げていく。藍ちゃんじゃないけど一打一打の積み重ね」。好結果にはしゃがず、焦らず、じっくり戦っていく。

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2011年3月5日のニュース