千代大海引退の余波、伊勢ケ浜は出馬断念…

[ 2010年1月23日 06:00 ]

友綱親方は、会議を終え報道陣に囲まれる

 立浪一門の一門会が打ち出し後に東京・両国国技館で行われ、2月1日の理事選挙に現職の大島(元大関・旭国)と友綱(元関脇・魁輝)の両理事を選出することを決めた。これで理事選には、定員(10人)を超える11人が立候補することが確定した。

 昨年12月の一門会では予備選挙を実施し、大島親方と伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)の2人を候補者に決めた。しかし、初場所中に大関・千代大海が引退し「佐ノ山」を襲名。前佐ノ山親方(元小結・闘牙)が魁皇(友綱部屋)の所有する空き株「浅香山」を襲名したことで状況が一変。新たな1票を確保した形となった友綱親方が出馬に動きだし、3候補者の話し合いで出された結論は「伊勢ケ浜辞退」だった。大島理事は「伊勢ケ浜は先輩を立てて(立候補を)下りると言ってくれた。円満に話はついた」と説明した。
 この日、元幕内で西幕下27枚目の玉力道(35)=本名・安本栄来、東京都出身、片男波部屋=が引退届を提出し、持ち回り理事会で年寄「荒磯」の襲名が承認された。これに伴って評議員数が111人に増加。選挙での当確ラインが10票から11票に繰り上がった。

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2010年1月23日のニュース