佐々木“格下レース”も強豪と火花散らし7位

[ 2010年1月23日 08:22 ]

国際スキー連盟公認レースで7位になった佐々木明

 アルペンスキー男子のバンクーバー冬季五輪代表に決まった佐々木明(エムシ)が、21日夜にオーストリアのベステンドルフで行われた国際スキー連盟公認レースの回転で7位に入った。「滑りはずっといい」と手応えを得て、24日に同国のキッツビューエルから3戦続く五輪前のワールドカップ(W杯)へ弾みをつけた。

 W杯より格下の大会だが、2季前のW杯種目別覇者マンフレート・メルグや今季W杯第3戦を制したジュリアーノ・ラッツォーリ(ともにイタリア)、世界選手権3位のマイケル・ジャニク(カナダ)ら、屈指の強豪が多く出場した。佐々木は22番出走の1回目に12位につけ、2回目は2番目のタイムでゴールに飛び込んだ。
 W杯の年間成績には影響がないため、有力選手の誰もが途中棄権を恐れず攻めた。佐々木もフルアタックし「練習では攻める気持ちを上げる要素が足りない。こういうレースで自分のリミットを上げないと。リスクはあったけど、結果は出た」と自信を深めた。
 迫る五輪に向け、心技体ともベストの状態に近づいている。「今はW杯しか見ていない。目の前の1レースずつちゃんとやっていく」と誓った。(共同)

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2010年1月23日のニュース