葛西、伊東にカツ!“湯本より、もっと遠くに飛べ”

[ 2010年1月23日 16:35 ]

優勝を逃し、残念そうな表情の葛西紀明

 【TVh杯ジャンプ大会】向かい風が収まった2回目。好調の葛西もW杯ランク日本勢最上位の伊東もK点付近に落ちた。五輪代表5人が、バンクーバーの切符を逃した湯本の後塵を拝す形となり、全日本スキー連盟(SAJ)の伊藤会長は葛西、伊東に歩み寄って「もっと(遠くに)飛べ」と活を入れた。

 試合後の五輪メンバーは渋い表情だった。葛西は風の条件が良くなかったことを敗因の一つに挙げ「練習からずっと断トツだったので2位は悔しい」と残念がった。伊東は2回目に臨む直前に湯本が130メートルを越えたことが重圧になったことを明かし「精神面の整え方が良くなかった」と反省。栃本、竹内は「全然駄目」と口をそろえた。
 ただし、この結果だけを見てバンクーバー五輪での活躍を危ぶむのは早計だ。
 岡部以外の五輪代表は今月8日にW杯遠征から戻ったあとも試合続きの上に、18日の五輪選手団結団式に参加するために東京と札幌を往復するなど疲労がたまった状態でもあった。斉藤ジャンプ部長は「こういう試合もある。五輪チームは心配ない。やろうとしていることをやっている」と冷静だった。

 ▼葛西紀明の話 練習でもずっと断トツだったので、2位は悔しい。1回目は久々にかみ合って、いいジャンプだと思った。でも下の方の風が足りなかった。
 ▼伊東大貴の話 滑り方を変えた。前のめりにならないように意識して尻を低くしている。でも2回目はやりすぎた。精神面の整え方も良くなかった。

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2010年1月23日のニュース