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【橋本マナミ 恍惚のグルメ】今月も珍々の魔力に…

[ 2016年6月1日 05:30 ]

パワフルなレバニラタンメンに妄想を膨らませて、がっついちゃいました
Photo By スポニチ

 「史上最も暑い」という予測もある今年の夏。バテずに乗り越えるために、今からスタミナをバッチリ付けたいですよね。人気のタンメンとギョーザを一緒に食べる「タンギョー」に、あるものが入っちゃった最強メニューが東京・アメ横にあるんです。山手線のガード下の喧騒(けんそう)の中でいただく力強い味わい。お店の名前も私好みです。

 JR上野駅不忍口から徒歩1分。活気あふれるアメ横のガード下にある中華料理「珍々軒」。私好みの店名です。とにかくおいしくて、元気が出るお店なんです。

 屋外のテーブル席には、近所の常連さんにサラリーマン、海外からの観光客の姿も。頭上から響きわたるガタンゴトンという音の中、さまざまな人々が昼間からビールをあおり大にぎわいです。

 名物は「レバニラタンメン」(900円)。文字通りの一品ですが、これが栄養満点。塩味のさっぱりしたスープと野菜炒めが醸し出す甘さが混じって、それだけでも味わい深いタンメン。ここにレバニラが加わることで味にアクセントが出ます。肉食の私はしみ出る肉っぽさがたまらなくて「う~ん、おいしい」ってがっついちゃいました。食材の力で体の底からパワーがわいてきます。

 お店は創業60年。代表の河田幸一郎さん(31)のおばあちゃんが店を開き、現在3代目。店名の由来は分からないそうですが「橋本さんみたいに、祖母もこの名前が好きだったのかもしれません」と河田さん。ステキなおばあちゃんです。おいしさあふれる味は創業から守っています。スープは鶏がら、豚足、たくさんの野菜にニンニク、ショウガを入れて約5時間煮込んだもの。これをもとに、メニューによって味付けをしているそうです。

 テーブルには一味唐辛子とごま油で作った自家製ラー油が置いてあって、これが香ばしいんです。自分の好きなタイミングで入れてみると、ひと味違った夏向きの“ピリ辛タンメン”に変身です。

 今、タンメンとギョーザをセットで食べる“タンギョー”が人気ですよね。ここのギョーザ(450円)はツルツルでムチッとした厚めの皮。あんもジューシーでニンニクがほどよく効いていて食べると吐息が出ちゃいます。

 野菜たっぷりタンメンにスタミナ抜群のレバニラ、栄養が詰まった“完全食”といわれるギョーザがそろった“レバニラタンギョー”はこの夏最強のメニューです。

 夜は飲んだ後のシメでラーメン(500円)を頼むお客さんが多いとか。懐かしいしょうゆ味。ワンコインで食べられるのも魅力です。ほのかなショウガ風味が暑さを吹き飛ばしてます。チャーシュー、卵、ネギが入って、しっとり炒めたチャーハン(700円)もオススメ。

 午前10時から開店していて昼酒にも 最高。私も雑踏の中でたくさんの人に 声をもらい、ノリノリになりました。 このパワーも“レバニラタンギョー”のスタミナのおかげですね。

 ◇珍々軒 タンメン(700円)も人気。東京都台東区上野6の12の2=(電)03(3832)3988。月曜定休。ただし、月曜が祝日の場合は営業し、火曜が代休。営業は午前10時~ラストオーダー午後11時30分。日曜はラストオーダー午後7時30分。

 ≪ご近所「肉の大山」は揚げ物のパラダイス≫アメ横は平日のお昼から楽しそうに飲んでいるお客さんがたくさん。「珍々軒」から目と鼻の先の「肉の大山」(台東区上野6の13の2)は店頭で立ち飲みができる昼酒の人気店。食肉卸直営店だけに、ショーケースで売っている揚げ物が絶品です。「大山特製メンチ」(200円)はもの凄く肉々しくて、このお値段なのに重厚なお肉の味がうれしい。じゃがいもホクホクの「やみつきコロッケ」(60円)、懐かしい味わいの「ハムカツ」(80円)もおいしくて、ビールが進みます。立ち飲み女子とも乾杯。周りの人と仲良くなれるのもこの街の良さですね。中生ビール(400円)などのドリンクは月曜は終日半額、火~金曜は午後3~5時は半額でお得です。

 ◆橋本 マナミ(はしもと・まなみ)1984年(昭59)8月8日、山形県生まれの31歳。テレビ朝日の連続ドラマ「不機嫌な果実」(金曜後11・15)に出演中。NHK大河ドラマ「真田丸」(日曜後8・00)に細川ガラシャ役で今夏に登場予定。1メートル68、B86W60H88。

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