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【橋本マナミ 恍惚のグルメ】禁断の交わり…餃子とワインとソウル

[ 2016年3月2日 05:30 ]

店のカウンターでウイスキーグラスを片手に酔いしれる橋本マナミ
Photo By スポニチ

 今年は「不倫」の話題が続いていますね。でも、身を焦がすような“禁断の恋”とはちょっと違う気がします。切なくて胸が痛くなるような恋がしたい!と思っていたら、素敵なバーを見つけちゃいました。ソウルミュージックと餃子(ギョーザ)。誰も考えたこともない危険な“逢(あ)い引き”にメロメロになっちゃいました。

 もんじゃの町、東京都中央区月島。この風情漂う街の静かな裏道に、そのバーはありました。

 「ME AND MRS. JONES」。下町のお店とはおよそ思えない店名で、しかも長い!でも音楽好きのオジさまたちには懐かしくもたまらないタイトルなんです。

 1972年に全米ビルボードチャートで3週連続1位になり、グラミー賞も獲得したソウルミュージックの不朽の名曲。ドアを開けると、甘く切ない歌声が響き渡ってきました。カウンター6席にテーブル3席。隠れ家のようなオシャレな雰囲気にぴったりの大人の音楽。きょうは迷わずカウンターへ。とことん酔いたくなっちゃいました。

 店内にはたくさんのお酒とレコード。優しい聴き心地と胸にズンズン迫る臨場感はハイレゾならでは。しかも、好きな曲をリクエストできちゃうんです。私があらためてお願いしたのは、店名の「ME AND…」。日本語で訳すと「僕とジョーンズ夫人」という意味で、実は“不倫ソング”なんです。

 道ならぬ恋に身を焦がす僕とジョーンズ夫人。いつもの時間にいつものカフェでこっそり会う。ジュークボックスで2人の好きな曲を流し、その間だけ2人の将来を語り合う――。そんな切ない歌詞をジャズ歌手ビリー・ポールが甘くねっとりとした歌声で、やさしく時には激しく歌い上げるんです。

 不倫はいけません。でも、甘美で切ない“禁断の逢い引き”に溺れてみたい。すると赤ワインとシングルモルトのロックを飲んでいた私に、マスターが勧めてきたのが餃子。ワインとソウルと餃子!?こんなの初めてと驚いていたら、これがめちゃくちゃおいしいんです!はっきり言ってマナミ史上最強の餃子です。

 表面はパリッとしているのにモッチモチで、中はお肉しっかりなのに超ジューシー。皮に もち米を入れているからこの歯応えを出せるそうで、あんは鹿児島産黒豚のひき肉にキャベツ、ニラ、青森産ニンニク、しょうがなど。そこに牛肉のエキスたっぷりの煮こごりを混ぜることで、一口かじるとジュワーッとあふれ出す肉汁の快感を生んでいるんです。これも“禁断の合い挽(び)き”ですね。

 ほかにも昔ながらの味付けで懐かしさも感じられる若鶏のプリップリの空揚げも激ウマ。そしてマスターから、裏メニューの「牛すじカレー」もこっそり教えてもらいました。甘みとうまみの後から攻めてくるスパイシー。ソウル&餃子。危険な大人の味です。

 ◆橋本 マナミ(はしもと・まなみ)1984年(昭59)8月8日、山形県生まれの31歳。新写真集「接写」発売中。昨年10月にスタートしたフジテレビ「志村の時間」(火曜深夜0・55)にレギュラー出演中。1メートル68、B86W60H88。

 ◇ME AND MRS. JONES(ミー・アンド・ミセス・ジョーンズ) 昨年12月末オープン。餃子600円、ダブル1000円。空揚げ400円、牛すじカレー1000円、浅漬けザーサイ300円、キャベツ300円。東京都中央区月島1の5の1、キャピタルゲートプレイスザ・モール121、月島駅徒歩1分。(電)03(6225)0010。午後6時~深夜1時 すぎ。 日祝  休。

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