【コラム】戸塚啓
待たれる森本の復調
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| 復調が待たれるノバーラの森本 |
日本代表とU―23日本代表のメンバーが、今週末にも発表される。どちらのチームでも、奮起が望まれるのは1トップの候補者たちだろう。
ロンドン五輪のオーバーエイジについて考えてみる。強化したいのはセンターラインで、GKなら川島、CBなら吉田か今野、ボランチなら中村憲剛か遠藤がすぐに思い浮かぶ。
センターラインにはFWも含まれる。4−2−3−1の1トップを担う人材だ。ここがなかなか悩ましい。
フル代表からオーバーエイジを起用するなら、前田かハーフナー・マイクになる。李忠成が戦線離脱中だけに、ふたりのいずれかという選択が現実的だ。ところが、どちらもいまひとつ決め手に欠ける。個人的には前田がベターだと思うが、いずれにしても吉田か今野、中村憲か遠藤の二者択一とは意味合いが違う。
海外組も招集できるという前提に立てば、U−23世代の2列目には香川、清武、宮市、宇佐美、原口、東、大津らのタレントがひしめく。誰が選ばれても、どのような組み合わせになっても、2列目こそが日本の強みとなるのは間違いない。
しかし、攻撃の軸となる1トップが心もとないと、彼らの良さをフルに生かしきれない。オーバーエイジを加えることで守備が安定感を高めても、得点力に不安を残すことになる。
彼がトップフォームなら、と思わずにいられないのは森本だ。イタリアでのプレーは6シーズンとなり、世界のDFと渡り合う素地は十分にある。4年前の北京五輪に出場した経験も持つ。
足りないのは所属クラブでの実績だ。シーズン4得点はストライカーとして及第点に届かず、そもそも出場機会が限定的である。前田やマイクは日本代表でU−23世代とプレーしているが、森本は代表から遠ざかって久しい。
香川がドルトムントで確固たる実績をあげ、清武のニュルンベルク移籍が決定するなど、2列目の選手たちは華やかなニュースを提供している。ボランチも含めたMF陣の活躍は、日本の未来を明るく照らし出す。その一方で、誰もが認めるストライカーはいまだに登場していない。本田が1トップを任された2年前の南アフリカ・ワールドカップ当時、さほど状況は変わっていない気がする。ロンドン五輪にオーバーエイジで出場するか否かはともかく、森本の復調が待たれるところだが……。(戸塚啓=スポーツライター)
[ 2012年5月18日 ]
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