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最終予選へ協会のサポート鍵 アウェー戦ぜひ組んで…加茂周の視点

[ 2016年3月30日 12:55 ]

<日本・シリア>前半、指示を出すハリルホジッチ監督

W杯アジア2次予選E組 日本5―0シリア

(3月29日 埼玉)
 ここまでチームの完成度は6~7割。ハリルホジッチ監督の狙いはボール奪ったら速く攻めて、フィニッシュに持っていくこと。速く攻撃ゾーンに入り、全体を押し上げ、相手に奪われたらすぐにボールを奪いにいく――という意図はよく見える。

 ただ、2次予選の対戦国では、普通にやってもボールがキープできるので、試したいことができないのも現実だ。2次予選までは、どんな選手を選び、どんな使い方をして、どんな戦い方をしても負けることはないが、最終予選は違う。先に点を取られて、守備を固められると、決定機をつくることもできない。相手は日本を研究して特長を出させないようにしてくるので、思い通りの試合運びはできない。

 日本は今やっているサッカーでいい。日本人に合っているからだ。ただ、代表活動は私が率いていた時は年間約90日あったし、Jリーグの日程ももう少しゆったりしていたが、最終予選は移動も長く、期間も長い。ハリルホジッチ監督は経験豊富だが、日本協会のサポートが鍵だ。田嶋新会長、西野新技術委員長と綿密にコミュニケーションが取れるか。強化面では、既にJリーグの日程が決まって難しいのは承知だが、10日間ぐらいのアウェー戦はぜひ組んでほしい。(元日本代表監督)

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2016年3月30日のニュース