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鮮やか左足ボレー 香川、技術が重圧を上回った…鈴木啓太の視点

[ 2016年3月30日 11:07 ]

<日本・シリア>後半21分、ボレーシュートを決める香川
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W杯アジア2次予選E組 日本5―0シリア

(3月29日 埼玉)
 香川はゴールもアシストも素晴らしかった。後半21分のチーム2点目のゴールは、ボディーバランスが良く、軸を保ってしっかり反転し、利き足とは逆の左足で決めた。技術的にも難しく、力もうまく抜けていた。

 41分の本田のヘディングゴールをアシストした場面は長友のロングボールを香川がヘディングで競り勝って清武―香川と渡り、切り返して右足でクロスを上げた。試合終盤の疲れもある中で高い技術を出し、決定的な仕事ができていた。エースと期待されてプレッシャーがかかる中で、なかなかゴールが奪えないと、さらにプレッシャーになる。そのうち取れると思っていても負のスパイラルに入ってしまうことがある。抜け出すには自分で結果を出すしかないが、それができるのは日本代表クラスの選手だけで、香川はそれを証明した。

 チームとしては5点取って、0点に抑えたことはよかったが、カウンター攻撃を何度も受けるなど課題も残った。そこは選手も気付いているので、しっかりと先を見据えてほしい。(元日本代表MF)

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2016年3月30日のニュース