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U―22関根&鎌田に“合格点”0―0ドローも好機演出し存在感

[ 2015年10月28日 05:30 ]

福岡大戦の前半、ドリブルで攻め上がるU―22日本代表候補の関根(左)

 佐賀合宿中のU―22日本代表候補は27日、福岡大と練習試合を行い、0―0で引き分けた。ゴールは奪えなかったものの、攻撃でMF関根貴大(20=浦和)やFW鎌田大地(19=鳥栖)が存在感を示し、来年1月のリオデジャネイロ五輪アジア最終予選へ向けてアピールに成功した。一方で、チームは8月26日のJ2京都戦から3戦勝ちなし。9月23日のJ3町田戦に続き2試合連続無得点と課題も残った。

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 初招集の関根と、左太腿痛で途中離脱した9月の合宿からの巻き返しを期す鎌田。メンバー生き残りを目指す2人がポテンシャルを示した。

 関根は初招集された4人の中でただ一人先発。浦和では3―6―1の右ウイングバックだが、この日は4―4―2の右サイドハーフに入り、テンポ良くボールをはたいて攻撃にリズムをつくった。前半11分には、中島のパスを受けて前線の遠藤へ絶妙なスルーパスを送り、チャンスを演出。「ゴール前に顔を出す回数や、間で受けて攻撃参加することは浦和とは違うけど、(代表では)そういうところも求められてくる。意識してプレーした」。“代表デビュー戦”で存在感を示した20歳に手倉森監督は「チームに“間”をもたらしてくれる。4―4―2のサイドハーフでも、十分アクセントになれることが俺も分かったし、チームメートも分かったんじゃないですかね」と合格点を与えた。

 一方、前半20分から2トップの一角で途中出場した鎌田は、裏への飛び出しで好機をつくった。後半開始からは左サイドハーフにポジションを移し、後半11分に交代するまでサイドで起点をつくった。こちらも得点こそなかったものの「以前に比べて(周りも)見てくれていると思うし、自分も(周りに)要求することができている」と成長を実感。指揮官も「ボールが収まって無駄がないし、ちゃんと起点になれるところは魅力的」とうなった。

 結果こそ引き分けだったが、2人の若武者が新たな可能性を示した一戦。鎌田は「あとは結果を残せれば。(29日は所属先の)鳥栖が相手ですけど、得点やアシストをして鳥栖を倒せるように」と、次なる戦いを見据えた。

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