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IT改革、国内リーグ充実…ドイツ復権へ導いた4つの取り組み

[ 2014年7月15日 08:55 ]

優勝トロフィーを指差すドイツのケディラ(AP)

W杯ブラジル大会決勝 ドイツ1―0アルゼンチン

(7月13日 リオデジャネイロ)
 一時低迷していたドイツが復活Vを遂げた裏には育成改革の他にもさまざまな取り組みがあった。

 ☆IT改革 05年からケルン体育大学と提携。約50人の学生が対戦相手全選手のプレーの詳細だけでなく新聞記事などまで収集。データ分析会社との情報と組み合わせてデータベースを構築し、試合中でもリアルタイムに情報を活用した。

 ☆キャンプ地改革 既存の施設でなく、ドイツのスポンサー企業によってブラジル北東部バイーア州に新設されたリゾート施設を使用。総工費3500万レアル(約16億円)で練習場、ホテルなどを完備。空港まで約30キロと移動も楽だった。

 ☆脱純血主義 99年の移民法改正で国籍を取得した“新ドイツ人”が増加。両親がガーナ人のボアテング、父がチュニジア人のケディラら今大会でプレーした18人の3分の1が二重国籍で、伝統の規律と力強さに多様性と創造性が加わった。

 ☆国内リーグ充実 12~13年欧州CL制覇のバイエルンMの選手が最多7人を占めクラブの躍進が代表強化に直結。健全経営のブンデスリーガと、代表チーム管轄の協会が互いに収入の一部を配分し合うなど共存共栄を図る。またクラブは一定数のドイツ人選手と下部組織出身選手を所属させる義務があり、若手の出場機会につながっている。

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2014年7月15日のニュース