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アギーレ・ジャパン 本気のブラジルと10・14対決へ 韓国戦も内定

[ 2014年7月15日 06:33 ]

日本代表次期監督就任が決定的なアギーレ氏(ゲッティ)

 次期日本代表監督としてハビエル・アギーレ氏(55)の就任が間近となっている中、新生日本代表が10月14日にブラジルと親善試合で対戦することが決定的になった。会場は埼玉スタジアムとなる見通しで、同10日には韓国とも親善試合で対戦することが内定。新監督にとっては9月の親善試合2試合を経てメンバー選考などで独自色を発揮する可能性が高く、手腕を見る上で重要な“10月決戦”となりそうだ。

 10月に組まれたとっておきの2試合が“アギーレ色”を発揮する最初の舞台となりそうだ。日本協会は9、10月に2試合ずつの親善試合をマッチメーク。10月14日にブラジルとの対戦が決定的となり、直前の10日にも韓国との対戦が内定した。サッカー王国、アジアの宿敵との顔合わせは今後の日本サッカーの方向性が示される戦いになる。

 9月も5日(札幌ド)と9日(日産ス)に親善試合が予定されている。アギーレ氏の監督就任は早ければ今月中にも発表されるが、メンバーを熟考する時間は少ない。

 前任者のザッケローニ監督は10年8月30日に就任。初采配となった同10月の親善試合アルゼンチン戦でDF伊野波、MF本田拓、MF関口を初選出したものの、それ以外はW杯南アフリカ大会組かA代表経験メンバーで固めた。アギーレ氏も同様に9月の2試合までの視察期間はわずか1カ月。協会の推薦や助言を受けつつW杯メンバーを主体とした構成の“試運転”になることが濃厚で、同氏の目指すサッカーやメンバーは10月の2試合に色濃く反映される。

 特に埼玉スタジアムでの開催が有力となったブラジル戦は見どころが多い。W杯準々決勝コロンビア戦で腰椎骨折の重傷を負ったFWネイマール(バルセロナ)は9月5日の親善試合コロンビア戦で代表復帰を目指しており、順調に回復すればA代表メンバーとしては初来日が有力。さらにW杯4位に終わったことで王国の威信を懸けて本気で臨んでくる。母国メキシコをW杯で2度の決勝トーナメントに導いた指揮官が日本を率い、強豪相手にどう戦うのか注目が集まる。

 メンバー選考に戦術、采配…。4年後のW杯ロシア大会に向け、10月に控える熱い戦いが日本にとって大きな意味を持つ。

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2014年7月15日のニュース