【有馬記念】(2)ブエナビスタ&馬体解説

[ 2009年12月27日 06:00 ]

ブエナビスタ(5月・オークス)

 スムーズに輸送をクリアした。午前8時に栗東を出発したブエナビスタは午後2時6分、決戦の地・中山競馬場に到着。馬運車を降りると山口厩務員に引かれ25分間、厩舎周りの運動をこなした。初めての中山とはいえ環境の変化に戸惑うそぶりなど一切見せず、馬房に入ってからも落ち着きは十分。山口厩務員が最新気配を報告した。

 「いつも通り。馬運車の中でも落ち着いていたよ。渋滞もなかったしね。ここまで順調に来ているよ」
 今季は札幌記念、秋華賞、エリザベス女王杯とまさかの3連敗。展開のアヤもあって結果を出せていないが間違いなく、出来は充実している。
 「最近はレース後も疲れが残らないし、カイバをしっかり食べるようになった。体(馬体重)は前走と同じくらい。今のところ心配な点は特にないよ」
 勝てば1960年スターロツチ以来、49年ぶり史上2頭目となる3歳牝馬によりグランプリ制覇。おぜん立ては整った。あとは最高の結果を出すだけ。「ジョッキーが内枠でどんな競馬をしてくれるか楽しみ。スムーズな競馬で力を出せれば」と山口厩務員は締めくくった。

 ▼馬体解説 細身でスラリとした気品のある馬体。デビュー当時から体重はほとんど変わっていないが、筋肉のつき方は良くなっている印象。シルエットは細く映っても、胸前やトモ(後肢)の筋肉に張りがあれば好調とみていい。いつも落ち着いており、イレ込みは黄信号。

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2009年12月27日のニュース