365日 あの頃ヒット曲ランキング 9月

【1997年9月】HOWEVER/絶頂期を迎えたGLAY シークレットライブも即完売

[ 2011年9月8日 06:00 ]

 ★97年9月ランキング★
1 HOWEVER/GLAY
2 永遠/ZARD
3 硝子の少年/KinKi Kids
4 Melty Love/SHAZNA
5 出逢った頃のように/Every Little Thing
6 Shuffle/MY LITTLE LOVER
7 BEAT・KI SE KI/河村隆一
8 今宵の月のように/エレファントカシマシ
9 たのしく たのしく やさしくね/華原朋美
10 錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう/WANDS
注目君だけのTommorrow/前田亘輝
※ランキングは当時のレコード売り上げ、有線放送、ラジオ、テレビのベストテン番組などの順位を参考に、話題性を加味してスポニチアネックスが独自に決定。

【HOWEVER/GLAY】

 北海道・函館から上京して7年。4人組のロックバンドは絶頂期を迎えていた。

 「GLAY」が8月6日にリリースした、12枚目のシングル「HOWEVER」は発売直後から売れに売れ、オリコンランキングでは1度首位から陥落も9月8日付で奪回。計118万枚をセールス。同曲などが収録されたベストアルバム「REVIEW~BEST OF GLAY~」は97年10月発売にもかかわらず、同年内に300万枚以上が売れ、トータルすると488万枚まで伸び、当時のアルバム売り上げ新記録となった。

 GLAYの人気を物語ったイベントが「HOWEVER」が大ヒット中の9月に行われている。16日、東京・渋谷で600人限定のシークレットライブを開催したが、当日売りのチケットは瞬く間に完売。入手できなかったファンはなんと1000人近くおり、ちょっとした騒動となった。

 ステージでボーカルのTERUは「この会場で3年前にやった時はとても広いと思ったけど、今は小さく感じる。だからこそもう一度戻ってきた」と語った。武道館をはじめ、キャパの大きい会場が当たり前になっていたGLAYだが、超が付く売れっ子になっても1つ1つの小さな原点を忘れずに歩んできた。

 高校時代にバンドを結成してからリーダーであり、GLAYの曲の大半を手掛けてきたTAKUROは「バンドのメンバーとは多感な時期を一緒に過ごしてきた。今でもその延長のような気がする。高校の夏休みがまだ終わっていないような」と、20年前と変わらない雰囲気を今でも感じている。

 シングル、アルバムを合わせて5000万枚以上を売り、賞という賞をもらい、紅白にも出場、日本のロックシーンの頂点に立ち、しかもけん引してきたにもかかわらず、GLAYはアマチュア時代のことを忘れていない。それどころか、何かにぶつかるとその原点に戻って考えるという。TAKUROは高校時代に録音したオリジナル曲の入ったカセットテープを今でも聴き返しては、初心に戻って音楽を紡ぎ続けている。

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