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【1987年9月】STAR LIGHT/光GENJI登場!ローラースケート大ブーム!

[ 2011年9月4日 06:00 ]

 ★87年9月ランキング★
1 STAR LIGHT/光GENJI
2 禁断のテレパシー/工藤静香
3 虹のDreamer/浅香唯
4 輝きながら…/徳永英明
5 shade/杉山清貴
6 Dance With You/TUBE
7 北の旅人/石原裕次郎
8 マリオネット/BOOWY
9 孤独なハリケーン/本田美奈子
10 どうする?/田原俊彦
注目秋からのSummer Time/仁藤優子
※ランキングは当時のレコード売り上げ、有線放送、ラジオ、テレビのベストテン番組などの順位を参考に、話題性を加味してスポニチアネックスが独自に決定。

【STAR LIGHT/光GENJI】

 87年の夏場以降、巷ではローラースケートが爆発的に売れた。きっかけは7人組のアイドルグループの出現だった。

 8月19日にデビューした「光GENJI」のファーストシングル「STAR LIGHT」は、8月31日付のオリコンチャートで初登場1位に立つと、9月10日のTBS「ザ・ベストテン」でも1位に。以後6週連続トップをキープ。レコード売り上げは、49万枚を記録した。

 2つのグループが合体して、威力を発揮した。諸星和巳、佐藤寛之、山本淳一、赤坂晃、佐藤敦啓の5人による「GENJI」と、大沢樹生、内海光司の2人の「光」が、ロンドン、ニューヨーク・ブロードウェーで大ヒットしたミュージカル「スターライト・エクスプレス」のテーマソングを歌うために、再編成された。

 ミュージカルの売りでもあったローラースケートを履いての演技を連想させるため、メンバーもこれをマスターする必要があった。もともと運動神経には自身のある7人だったが、ステージで“魅せる”には高いレベルが求められた。それでも3カ月の特訓でマスター。11月のミュージカル開演まで、十分な宣伝プロモーションを可能なにした。

 作詞はチャゲ&飛鳥の飛鳥涼。作曲はチャゲと飛鳥がパートを分けて作るという異例の作品となった。チャゲアスのイメージと全く違うタイプの曲調に、2人の才能を感じさせる出来となった。

 楽曲も素晴らしかったが、人気を支えたのは、それまでのジャニーズ出身アイドルと少し異なったファン層だった。たのきんトリオにしても、シブがき隊にしても、少年隊にしても女子中高生がその支持の中心だった。ところが、光GENJIは中学生2人を含む13~19歳とメンバーの年齢が低かったことで、小学生にも「かっこいいお兄さん」的存在で人気が出た。加えてトレードマークのローラースケート。これが、男性アイドルにはあまり関心のない小学生の男の子の気を引いた。

 赤坂、佐藤敦の2人が労働基準法により、夜の仕事ができないなどの制約がありながら、それが話題となり、人気に拍車をかけると、11月にリリースされたセカンドシングル「ガラスの十代」は、デビュー曲を上回る68万枚をセールス。翌88年は「パラダイス銀河」が88万枚と、着実に数字を伸ばした。昭和アイドル史の最後を華々しく彩ったのが光GENJIだった。
 

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