亀井正貴弁護士 「新会社の中身がよく分からない」と指摘 東山の新会社社長に「疑問感じた」

[ 2023年10月3日 13:16 ]

テレビ朝日
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 元大阪地検検事で弁護士の亀井正貴氏が3日放送のテレビ朝日の「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)にリモート出演。故ジャニー喜多川元社長による性加害を受け、ジャニーズ事務所が開いた2度目の会見について見解を示した。

 従来のジャニーズ事務所は社名が「SMILE-UP.(スマイルアップ)」に変更され、被害者救済や補償に特化し、補償が終わり次第廃業。東山紀之を社長、井ノ原快彦を副社長とする新たなエージェント会社を1カ月以内に立ち上げるとした。社名はファンクラブからの公募で決定し、タレントやグループとエージェント契約を結び活動をサポートしていく。救済や補償の具体的時期、再発防止策などにも言及した。

 グループ名、会社名も含めて、ジャニーズの名称をすべて“消滅”させるということに、亀井弁護士は「これは当然の話。ジャニーズは物的にも人的にもブランドとしてすべて消してしまうのは世間の要請でもありましたから。当然の措置だと思います」とコメント。新体制については「(ジャニーズ事務所は)廃業に向かっていっているということは解体して、賠償に特化していくということ。半分はいい話が出てきている」と評価しつつも、「ただ、新会社の中身がよく分からない」と指摘。「資本関係がどうなっていくのか、というのと、通常こういった不祥事案件の場合には会社分割するとか、旧会社を入れていくとか、2~3カ月かけてやっていくんですけど、今回の場合は内容がまだ見えてこないので、その辺はどうかなと思う」とした。

 新会社の資本について、「役員と従業員で構成し、ジュリー氏は関与しない」という会見での発表を受け、亀井弁護士は「役員と従業員がファイナンスを受けて、出資者になって、株主になっていくんだろうと思う」としたが、未知数の部分が残っていると指摘した。

 「気になったのは、東山さんは両社の会社のトップに就くということなんですが、今までのところ、ちゃんと対応できているのであろうかという疑問がちょっとある。(さらに)最初の会見と次の会見で、社名の問題であるとか、いろいろな問題に主張と供述が変遷している。様子を見ながら変えていくというところも見えるので、その辺、若干疑問を感じたところではあります」と語った。

 さらに「(そもそも)最初(の会見で)、ちゃんと覚悟を持ってしていたのかという疑問もあるし、おそらくいろいろなことをする必要もあるのと、旧来のジャニーズで中心になってきた人であるのであれば、新会社の中での位置づけは変えたほうがいいのではないか、という気はしました」と述べ「(東山が新会社の社長をすることで)従来のやり方が踏襲されるのではないかというのと、対外的にジャニーズの色というのが払拭しきれたということが言えるのかどうか。被害者の方がどう受け止めるのか、という点が少し気になった、法的な関係とは別として」と説明した。

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