初の著書「神の馬券術」大反響 キャプテン渡辺「これは馬券の極意記した“五輪書”です」

[ 2023年4月11日 15:44 ]

初の著書をPRしたキャプテン渡辺
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 テレビ東京「ウイニング競馬」に出演中のお笑い芸人キャプテン渡辺(47)の初の著書「神の馬券術」が反響を呼んでいる。出版元のKADOKAWAによると、先月29日の発売からわずか5日で大幅な増刷が決定。編集担当者は「このジャンルでは異例の早さ」と驚く。アマゾンでも競馬関連書籍のカテゴリーで売れ筋ランキング1位(11日正午時点)となるなど競馬ファンから今最も熱視線を集める本となっている。

 同書の副題は「年間収支をプラスに変える43の奥義」。お笑い芸人と馬券師の“二刀流”をこなす渡辺が「『当てる事が大事』は負け組の代名詞」「オッズより大切なものはない」など馬券術の極意を凝縮した“五輪書”だ。

 スポニチ本紙の取材に応じた渡辺は「自分の馬券観を余すことなく詰め込んだ」と自信たっぷり。ウイニング競馬の視聴者やファンから渡辺の競馬本を読んでみたいという声が上がっていたことから、本の出版が決まったのは昨年。当初は勢いよく書き進めたが、同12月にパタリと筆が止まったという。「無意識のところで予想を当てなきゃという思いがあったんでしょう。全然当たらず不調になった。そうしたら締め切りが迫っているのに筆が全く乗らなかった」と苦笑い。

 生みの苦しみを乗り越えて書き切ると、発売を目前に控えた3月4日の古馬スプリントG3「第18回オーシャンS」で予想が大的中。払戻金149万3900円を得たことで、説得力が一段と増すことになった。「本に書いたとおり、僕の場合、的中率は約16%。それがこれ以上ないタイミングで当たってくれた。僕がどれほど競馬のことを考えているか。きっと競馬の神様が味方してくれたんでしょう」と声を弾ませた。

 著書の内容を踏まえて未経験者や初心者向けに、馬券の買い方も特別に一つ伝授してくれた。「競馬場開幕週のレースで、1番人気ではない逃げ馬を単勝買い。これが超絶オススメです」。続けて「逃げ馬を買うときは単勝オッズが6倍はほしいかな。開幕週に限るなら、2番人気で4倍ついてたら買いでしょう」と補足した。

 20歳で始めた競馬歴は27年になる。「競馬の仕事がなかったら今頃、アルバイトで日銭を稼いでいたかもしれない。自分の中では夢中になれるものがあってよかった。命の恩人です」。競馬への感謝と恩返しを込めて、この本を通じて初心者からベテランまで幅広い人たちに伝えていきたい思いが強い。「みんな10回、20回失敗しただけで辞めるんです。僕の周りにも“キャプテンさんに影響されて買ってるけど、僕がやるとうまくいかない”と言う人がいます」と明かした渡辺。目先の勝ち負けにとらわれないことが大事だとし「10回なんて僕でも余裕で外れるわけですよ。この本に書かれた内容を真似して、せめて1年間はやり続けてほしい。そうすれば間違いなく回収率は上がります」と言い切った。

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2023年4月11日のニュース