大谷翔平がネガティブ発言をしないのは“天風哲学”の影響か? 愛読書「運命を拓く」とは

[ 2023年4月11日 15:25 ]

エンゼルス・大谷(撮影・会津 智海)
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 エンゼルス・大谷翔平(28)の愛読書が11日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」で紹介された。

 この日、番組では大谷の徹底した体づくりや食生活、読書習慣について取り上げた。大谷は「いろんな本を読んだほうが自分で決めるのもうまくなる」と考え、読書家に。「1回読んだだけで得られるものは30~40%。何回も読むことでもっと違う捉え方ができる」とも話す。

 日本ハム時代には、アンドリュー・カーネギー著「富の福音」や、中村天風著「運命を拓く」などを愛読書に挙げたという。同局・玉川徹氏は、自身も読んだ中村天風(1968年没)について解説した。「旧満州で諜報活動したり波瀾万丈の人生。28歳で当時は死の病だった結核を患った」。医学や宗教に救いは得られずも「座して死を待つよりも」と、33歳で世界旅へ。2年後、エジプトで出会ったヨガの大聖者に「死ぬまでは生きている。死を考えても仕方ない」と言われ、インドで修行し病を克服。43歳で自らの経験と研究で得た「天風哲学」を広める活動を始めた。同著でも、積極的に生きるということを説く。

 玉川氏は中村天風財団の村里泰由理事を取材。著者が唱えた消極的でなく「積極的に生きる」とは、と問うた。村里氏は「一升瓶にお酒が半分入っている。Aは“半分しかない”と思い、Bは“まだ半分残っている”と思う。Aは積極にはなり得ない。心の持ち方ひとつで、不平不満コースに行く人、幸せコースに行く人がいる。入ってくるマイナスをプラスに変えていこうという感情が、すべてのものをコントロールする。積極につながる一番の近道だという答えを出している」と語った。

 京セラの創業者・稲盛和夫さんら多くの財界人、スポーツ関係者が学んだ天風哲学について、「積極的というのは、喜びや希望、楽観といったポジティブな感じ。消極的とは恐怖や不安、悲観。消極は人生に一切プラスの影響を及ぼさないという考え」と玉川氏。「そういう部分が、大谷さんのストイックで野球のために結果を出していこうっていう所に何か響いたんじゃないか」と推測した。

 MLBアナリストの古内義明氏も「影響を受けていると思う。彼の発言は前向きで、ネガティブなことを言わない」と納得。羽鳥慎一アナは「この本にどうやって出合ったんだろう。(若くして)この本に行き着いていることが凄い」と驚いていた。

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2023年4月11日のニュース