渦中の木原官房副長官が謝罪 ポケットに手を入れたのは“昔からの癖”「歩きながら考えるタイプなんで」

[ 2023年1月17日 21:00 ]

 官房副長官を務める自民党の木原誠二衆院議員が17日、YouTube「魚屋のおっチャンネル」に出演し、批判の声が集まっている渦中の話題に触れた。

 木原氏は、米・ワシントンでの日米首脳会談後、記者団に対応する岸田文雄首相の後ろで、ポケットに両手を突っ込んだまま立っている姿が動画配信され、「ポケットに手ぇ突っ込んでんじゃねぇ!」などと批判の声が集中していた。

 この一件がSNSなどで騒ぎになっていることに、同氏は表情をゆがめて「(SNSなど)今は一切、何も見ていない。ただ、生田さんが頑張ってくれているよ、というメールをくれる方は多数いらっしゃって」と、渦中にあることを理解している旨を口にした。番組は、実業家の生田よしかつ氏がMCを務め、自民党の平将明衆院議員、日本維新の会の足立康史衆院議員が参加。約1週間の外交を終えた木原氏をねぎらう一幕もあった。

 そのうえで平氏から「なんで、ポケットに手を突っ込んだの」と聞かれた木原氏は「これを言うと、また荒れると思うけど」と話し、岸田首相の日米首脳会談後に「その後、首脳会談のブリーフをしないといけない。全部入っているのは(官房副長官の)僕だけだから。僕は割と歩きながら考えるタイプなんですよ。昔から、勉強も何も。ポケットに手を入れて、こう聞かれたら、こう答えようとか、思いながらいた」と回想した。さらに「総理がぶら下がり(取材)をする」という情報を受け、「ネット上だと、俺も一緒に立っているんだけど、あれは総理のぶら下がりで、その後、自分の取材があるから(考えていた)と。でも、総理がどう言うから聞いとかなあかんな、と。そう思って、あそこにフラッと歩きながら入ってって、そのまま聞いていたの。ところが、ある瞬間に、カメラ回っていると思った」と、気が付いたと釈明した。

 総理大臣が会見するときは副長官が後ろに立つのがこれまでの恒例。「ところが、岸田政権はそうなってない。一切立たない。(撮影していた社も)悪気はなかったと思うけど、まあ、だけど…申し訳ありませんでした」と、ばつの悪そうな顔で謝罪した。

 「緊張感を持っていた」と釈明したが、後日、母親からも「ポケットを縫え」と叱責を受けたそうで、「本当にごめんなさい」と再度、謝罪していた。

 岸田派の木原氏は、岸田文雄首相の最側近。財務省出身で政策に明るく、総裁選では公約づくりを担うなど岸田首相誕生を支えた。岸田氏も能力を買い、官房副長官に引き立てた。ただ、木原氏は選挙の際に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体から推薦状を受け取っていたことが発覚。週刊誌で“隠し子疑惑”が報じられたり、NHK党のガーシー氏らにSNSなどで酒席の振る舞いを暴露されるなど、スキャンダルも多い。

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2023年1月17日のニュース