タモリ YMOはクールだけどキュート「幸宏さんが体現」 高橋さんと40年以上親交 一緒に音楽も

[ 2023年1月17日 05:00 ]

高橋幸宏さんとはYMO結成当時から親交があったタモリ
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 イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)のドラマーで11日に亡くなった高橋幸宏さん(享年70)と40年以上の親交があったタレントのタモリ(77)が本紙に追悼のコメントを寄せた。

 YMOの3人とは結成直後から親交があり1980年にニッポン放送「タモリのオールナイトニッポン」でロンドン公演の模様を伝えたこともある間柄。中でも高橋さんとは何度も共演しており「YMOはクールだけどキュートでもあった。それを体現していたのが幸宏さんだった気がします」としのんだ。

 高橋さんはタモリが司会を務めたフジテレビ「笑っていいとも!」の名物コーナー「テレフォンショッキング」に計10回出演。YMO時代の82年に初出演し、細野晴臣とのユニット「SKETCH SHOW」や原田知世らと組んだバンド「pupa」としても登場している。音楽活動の話だけでなく、長年の趣味だった釣りの話はもちろん「実は立教中学時代はサッカー部でスポーツ好き」など意外な素顔や私生活についてもタモリによく明かしていた。

 自身がデザインした、YMOを象徴する「真っ赤な人民服」についても、95年にテレビ東京「タモリの音楽は世界だ」で秘話を披露。衣装のモチーフが実は「明治時代のスキー服だった」と明かし、共演者を驚かせた。

 人民服は前立てにボタンがついているが、YMOの衣装はボタンが隠れるよう前立てを二重にしたデザイン。「当時の制服図鑑を見て、まったく同じ(スキー服の)形があった」とヒントを得たことを明らかに。世界をターゲットにした活動だっただけに「西洋は日本も中国もほとんど一緒に見ていると思って、逆手に取って“人民服”と呼んでいた」と振り返っている。

 2015年にはフジ「ヨルタモリ」で仲良く演奏。ゲストの奥田民生とともに、タモリと高橋さんら出演者が奥田のヒット曲「イージュー★ライダー」をセッションした。タモリがコンガ、その隣で高橋さんがドラムを叩き、一夜限りの演奏をのんびり楽しむ2人の姿が気兼ねのない関係を象徴していた。

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