森高千里 名バラード「渡良瀬橋」が生まれた意外なきっかけ「地図帳を見るのが結構好きで…」

[ 2023年1月16日 18:59 ]

森高千里
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 歌手の森高千里(53)が、15日放送のBSフジ「霜降り明星のゴールデン☆80’S 2時間SP」(後8・00)にゲスト出演し、自身にとって思い入れの強い楽曲について語った。

 自身の楽曲を多くを自ら作詞し、個性的なワードセンスに多くのファンがいる森高。思い入れのある曲を聞かれると、「ミーハー」「ストレス」「渡良瀬橋」の3曲を挙げた。

 「ミーハー」は自身が初めて作詞を手がけた曲という。「自分が東京に出て来て、なかなか標準語がしゃべれなくて、“おとなしいですよね”って言われてたんですよね。でも、おとなしくないのに、おとなしいと思われるのは違うなと思ってて」と、当時の思いを歌にしたことを明かした。

 「ストレス」も、19歳だった自身の経験から。熊本から上京して、標準語も話せず、学校に仕事にと慣れない日々を送っていたという。「年に2回くらい入院しちゃったんですよ。原因を病院の先生に聞いたら“ストレスです”って言われて、そこから生まれたんです」と振り返った。

 森高楽曲の中でも屈指の名バラードとして親しまれている「渡良瀬橋」は、ツアーで全国を旅する中で生まれた。「この時は全国ツアーをやってたりして、地図帳を見るのが結構好きで。この曲を聴いた時に、橋のイメージだったり、風景だったり、神社だったり、川だったりというのを歌詞に入れたいなと思って」。地図帳の索引から、名前の響きがいい川を探し、見つけたのが渡良瀬川だった。栃木県足利市など北関東を流れる実際の河川。「実際に行ってみようと、詞を書く前に行って。経験して、その時に夕日がめちゃくちゃきれいで。実際に行って書いたりってそんなにないんですけど、その時は実際に行って感じて、河原に降りた時もちょっと寒かったので」。自分が見たもの、感じたことなどディテールを盛り込み、詞にしたという。

 地元の生活に密着した橋でもある。「実際にある橋だし、地元の方が通勤通学で使っていらっしゃる橋なので、地元の方がどう思うのかな?気持ちがどうなのかな?というのがあったんですけど、すごく大切にして下さって」。受け入れた地元の人たちに感謝し、「今は電車の発着(のメロディー)に使っていただいてとか、歌碑も作っていただいて」とも明かした。

 以来、足利市はコンサートでも訪れる大事な場所になり、初めてのライブでは地元から多くの人が駆けつけたという。「最後にアンコールか何かで、2回目の『渡良瀬橋』を歌ったんですね。その時に会場の皆さんが全員で一緒に歌って下さって。その時は私も感動して、歌えなくなってしまうくらい、思い出のライブになりましたね」と懐かしんだ。

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2023年1月16日のニュース