きたろう 盟友・宮沢章夫さん偲ぶ「すぐそばにずっといる感覚…才能に惚れるのは他にもいない」

[ 2022年9月21日 22:04 ]

タレントのきたろう
Photo By スポニチ

 タレントのきたろう(74)が21日、文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ!」(月~金曜後1・00)に出演し、12日にうっ血性心不全ため、亡くなった元「ラジカル・ガジベリビンバ・システム」のメンバーで、劇作家・作家で演出家の宮沢章夫氏(享年65歳)を追悼した。

 宮沢氏は1985年に、大竹まこと、きたろう、斉木しげる、いとうせいこう、竹中直人、中村ゆうじらとパフォーマンスユニット「ラジカル・ガジベリビンバ・システム」を結成し、1989年まで活動。1990年からは劇団「遊園地再生事業団」を主宰。1992年、「ヒネミ」で岸田國士戯曲賞を受賞した。きたろうは「いやぁガッカリだったな…宮沢。ショックっていう意味だよ。年下の人が先に逝くっていうそれもショックだけど」とし、「絶えずね、何か知らないけど宮沢はね、すぐそばにずっといる感覚だったんだよね。何かあればすぐ連絡できてっていうか」と回顧した。

 さらに「宮沢君ってね、自分で言うのもなんだけど才能に惚れるっていうのは他にもいないぐらい。要は普通は人間に惚れるじゃない?才能に惚れるっていう感じの付き合いだったよね」とすると、パーソナリティーの大竹は同調し、「俺も宮沢と会った時は、才能の前にはひれ伏すしかないなと思ったことがあったね」と言及。出会いは竹中直人が多摩美術大学の同級生だった宮沢さんを連れて来たことからだという。当時を振り返り、「最初に書いてもらったそのコントがおもしろくて、もう腰抜けちゃったぐらい。あ、才能見つけた!と思ったぐらいだもんね」ときたろう。「その当時、宮沢がシャイでしゃべらなくて威張らなくて静かにしているから、(コントに)『大威張りの宮沢君』ってふざけたタイトルを付けて…宮沢君を前に出したい出したいと思ったんだよね。あんまりにもおもしろいから」など、懐かしいエピソードは尽きず。

 「(宮沢氏は)シティボーイズ、それぞれの個性っていうか、おもしろさを分かっていた。当て書きだったからとってもやりやすかったよね。おもしろいコントはいっぱいあるけど、宮沢はサブカルだから知らない方が大勢いると思うんだけど。どんだけすごい人だったか?ということをね…」と改めて称賛。大竹も「今、私たちがここでくだらないことをしゃべっていられるのも、宮沢がいなかったらもう絶対にありえない話。助けられて今日まで…」とし、最後は「謹んでご冥福をお祈りします。長い間、ありがとうございました」と追悼した。

続きを表示

この記事のフォト

2022年9月21日のニュース