「鎌倉殿の13人」三谷幸喜氏 人間本来の感情をストレートに表現

[ 2022年7月4日 07:09 ]

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の脚本を務める三谷幸喜氏(左)
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 現在放送中のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は、小栗旬(39)演じる主人公・北条義時を描く物語。脚本を担当するのが三谷幸喜氏(60)。2004年の「新選組!」、16年「真田丸」に続く3度目の大河となり、「この時代は戦国や幕末と全く違った世界。書いていて楽しい」と思いを明かす。

 権謀術数が渦巻く鎌倉幕府を舞台に繰り広げる、権力のパワーゲームが作品の見どころ。三谷氏は「物語性や神話性のある時代。当時の人々は神様を身近に感じていて、予言や呪いに縛られていた。だからこそ人間が本来持っている根っこの感情がストレートに表現できる」と時代の面白さを分析する。

 その渦中にいるのが義時。野心とは無縁だった若き青年が、やがて武士の頂点へ上り詰め鎌倉幕府2代執権となる。「何でもありの混沌(こんとん)とした時代の中、義時はドライで現実的。唯一のリアリストだから面白い。義時を主人公にしたのは正解だった」と今作の題材に手応えをのぞかせた。 

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2022年7月4日のニュース