チームラボ・猪子寿之氏「個人名じゃないと売れない」助言に「うっせーわ…集団的創造で作っていく時代」

[ 2022年7月4日 11:27 ]

猪子寿之氏(2015年撮影)
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 アート集団「チームラボ」代表の猪子寿之氏(45)が3日放送のTBS系「日曜日の初耳学」(日曜後10・00)に出演。チームラボの作品が注目を集めるまでの経緯を語った。

 チームラボでは個人名での作品はなく、アーティストや数学者、建築家など多種多様な分野の専門家が集まってチームラボとして作品を発表している。「チームによるラボラトリー(実験室)。集団で実験したり創造したりする場所っていう意味でつけた。専門家が集まってモノを作るってことをしたかった」。

 「アートは個人名じゃないと売れない」と助言を受けたこともあったが、「うっせーわと思ってました。チームラボでやること自体が集団的創造で作っていく時代だっていうメッセージ」と笑いながら話した。

 チームラボは01年、東京大学卒業と同時に創業。「世界の認識を変えていけると思っていた。けど、お金になるとは1ミリも思っていなかったので、システムの仕事を受けたりしてた」。当時、作品を発表すると「よくわかんないモノ」と魅力を理解されなかった。そんな中、世界的アーティストの村上隆氏から「世界で発表すべき」とアドバイスされ、台北で発表する機会を設けてくれたという。

 そして11年にチームラボ初となる海外展を開催し、海外で注目を集めることに。13~14年に国際美術展覧会「シンガポール・ビエンナーレ」にも参加し、さらに発表の機会が増えた。「自分にとって意味があると思えたことをやれたことがよかった。他人に評価されなくても、自分にとっては意味があるから続けられた。他人の評価や常識で生きると短期的な消耗戦になってしまう。自分にとって意味がある、なんと言われようが関係ない。それがよかったし、凄くラッキーだった」と述べた。

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2022年7月4日のニュース