森田豊教授 濃厚接触者の隔離よりも…「症状がある人の治療、隔離にシフトしなきゃいけない」と指摘

[ 2022年1月24日 16:56 ]

東京・赤坂のTBS社屋
Photo By スポニチ

 医学博士の大妻女子大・森田豊特任教授が24日、TBS系情報番組「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(月~金曜後1・55)に出演。新型コロナウイルスのオミクロン株の感染拡大について語った。

 森田氏は「極端に考えると、オミクロン株の感染者数を少なくする方法って、まん延防止とか緊急事態宣言ではなくて、ロックダウンでもしなければ感染は収まらないのかなと思います。医学的には」と口にする。その上で「ただ、それをやれないのは重症化率や死亡例がそんなに多くないからです」と伝えて、ロックダウンは現実的ではないと説明。「だから、医療を追求するのと経済を追求するのと、凄く幅があるので、小池都知事と尾身会長の意見も違ってくるし、専門家によっても意見が違うし、ここが難しさなんだと思います」と語った。

 また、イギリスの研究において、濃厚接触者の中で感染が見つかる確率は7.6~13.6%というデータを紹介し、「そんなに高くない」と指摘。「これを考えると、ここまで感染者が増えると、濃厚接触者を追っていって隔離するのも、もちろん大事なのかもしれないけど、市中感染で広まることの方が多い」とキッパリ。「やはり症状がある人を見つけて、その人に治療を行う、あるいは隔離する、こっちの方に医療をシフトしていかなきゃいけないので、そろそろ濃厚接触者という定義とか隔離とかっていうのは、やめていいのかなと思います」と主張した。

 さらに森田氏は医学的な視点からも言及。「潜伏期間が平均3日、従来の新型コロナは1日から14日間だったんですね。それもあって潜伏期間が最大14日間ってことを考えて(待機期間が)14日間になったんでしょう。オミクロンはもう少し短いから10日間ってことになったんでしょうけど、実際に感染者から10日目で移す例ってのは少ないと思いますね。だから、それはそろそろ緩和しなきゃ」と訴える。さらに「先進国は濃厚接触者を隔離することをやめつつありますよね。だから、それが正しいかどうか分かりませんけど、そろそろシフトしないと…」と繰り返した。

続きを表示

2022年1月24日のニュース