岡田晴恵教授 オミクロン株拡大で検査体制の充実を提言「3日以内に薬が出せて治療開始できるか」

[ 2022年1月7日 17:13 ]

岡田晴恵氏
Photo By 提供写真

 白鴎大教育学部の岡田晴恵教授(感染症学)が7日、TBS系「Nスタ」(月~金曜後3・49)にリモートで生出演し、各地で感染拡大が広がる新型コロナウイルスのオミクロン株についてコメントした。

 東京都はこの日、前の週から約12倍に当たる922人の新規陽性者を発表。既に市中感染が確認されており、感染力の強さからオミクロン株に置き換わっている最中と懸念されている。岡田氏は「今まだオミクロンは入り口ですので、若い人が患者さん、多いと思いますけど、今後こういう患者さんから高齢者や中高年齢層以上に広がっていくのが非常に心配です」と、より重症化しやすい年齢層への広がりを懸念した。

 沖縄ではこの日、1414人もの新規陽性者数が発表された。6日の981人を上回り、同県での最多を2日連続で更新。岡田氏は「沖縄の病院の状況をどう見ているかというと、一般病床がいっぱい」と指摘。「軽症や中等症であっても、一般病床がコロナの患者さんでいっぱいになることで、医療のひっ迫を起こすということもある」と心配した。

 今後の対策としては、検査体制の充実化を挙げた。「早く確定診断をして、早く必要な人に、オミクロンだったら3日くらい以内に、お薬が出せて治療が開始できるかというシステマチックなことが大事になってくるなと思っています」と話した。

続きを表示

2022年1月7日のニュース