桑田佳祐「浅草キッド」主題歌に新曲提供「楽曲の世界観がより深まった」

[ 2021年9月14日 06:00 ]

「浅草キッド」にダブル主演する大泉洋(左)と柳楽優弥。
Photo By 提供写真

 サザンオールスターズの桑田佳祐(65)が、Netflixの配信映画「浅草キッド」(12月9日配信)に主題歌を提供した。新曲「Soulコブラツイスト~魂の悶絶」で、昭和の香り漂う明るくポップなナンバー。お笑い界の巨匠ビートたけし(74)の誕生秘話を描いた物語に彩りを添える。

 たけしの自伝小説「浅草キッド」が原作。師匠・深見千三郎と過ごした青春時代を描く物語で師匠役の大泉洋(48)とタケシ役の柳楽優弥(31)がダブル主演した。劇団ひとり(44)がメガホンを取り、世界190カ国で配信される。

 桑田は今年6月、劇団ひとりから熱烈な主題歌オファーを受けた。ちょうど楽曲制作期間中で、依頼を受けた時は「Soul…」の詞を書き終え、レコーディングに入るタイミングだった。完成前の映画を観賞すると、同曲の詞と映像の内容が不思議とリンク。書き下ろしではないが、作品にピッタリだとして主題歌に提供した。

 「ユニクロ」のCMでもオンエア中のエネルギッシュでポップなナンバー。映画の舞台である昭和に流行した歌謡ポップスへのリスペクトが込められた一曲。特に「命がけで今日も生きてるんだよ 心は土砂降り雨の中」という力強くも切ない歌詞が挫折を繰り返しながらも人生をかけて芸人を目指す主人公の姿と重なった。桑田自身も「楽曲の世界観がより深まったように感じた」と運命的な出合いを喜んだ。

 曲を聴いた劇団ひとりは「最後に凸と凹がピタリと合わさるような爽快感です」と感謝した。サザンの大ファンである大泉も「この歌は『浅草キッド』そのものを歌っている気さえします。明るくて、どこか懐かしいメロディーがこの作品をとても前向きな、また違う次元に連れていってくれる気がしました」と感激している。柳楽も「本編を3回観ましたが、3回ともエンディングまで観るくらい、とても好きな曲がまたひとつ増えた!と感じています。『浅草キッド』の世界観にとても合っていて、高揚感が高まり元気をもらえる曲です」とコメントを寄せた。

 同曲は15日発売のソロEP(ミニアルバム)「ごはん味噌汁海苔お漬物卵焼き feat.梅干し」に収録される。

 ≪190カ国に配信≫「浅草キッド」は世界190カ国で配信。英語など4言語の吹き替え版のほか、31言語の字幕翻訳に対応する。近年はこうしたNetflixの世界配信作からヒットが出ており、昨年は韓国ドラマ「愛の不時着」や「梨泰院クラス」がアジアを中心にヒット。「梨泰院…」では韓国歌手Gaho(24)が歌った主題歌「はじまり/START」もヒット。韓国だけでなく、中国やベトナムなどアジア圏のK―POPチャートでも1位を獲得した。

続きを表示

この記事のフォト

2021年9月14日のニュース