阿部寛「潜水特殊捜査隊」で世界目指す 来年1月TBS日曜劇場主演、海外での放送・配信も視野

[ 2021年7月14日 04:00 ]

TBS日曜劇場でスキューバダイバー捜査官を演じる阿部寛。ダイビングの練習に励んでいる
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 俳優の阿部寛(57)が、来年1月スタートのTBS日曜劇場「DCU(仮)」(後9・00)に主演する。スキューバダイバーの捜査官役で、水中難事件の解決に挑む。TBSは世界での放送・配信を視野に入れ、ハリウッド作品を手掛ける海外の大手プロダクションと共同制作。ダイバー阿部の海を渡っての活躍が期待される。

 水中事件や事故の捜査のため海上保安庁に新設された架空のスペシャリスト集団「DCU」の活躍を描く。DCUは「ディープ・クライム・ユニット(潜水特殊捜査隊)」の略称。海の多い島国・日本で、水中事件は地上の事件に比べ解決率が低い。それを変えるのがDCUの“手錠を持ったダイバー”で、海、河川、湖などあらゆる水中に入って証拠を探し、事件を解決するという設定だ。

 主人公はルールを無視してでも真実を突き詰めるまで諦めない男。今作の伊與田英徳プロデューサーは「下町ロケット」で阿部とタッグを組んでおり、正義感の強い人物像が重なることもあって「主人公は阿部さんしかいないと勝手に確信した」と明かした。

 主演ドラマ「ドラゴン桜」を終えたばかりの阿部は、早くもダイビングの練習を始めている。「今からワクワクしています。水があるところならどこでも駆けつけて捜査します」と意欲十分。海上保安庁が全面協力し、阿部も本物のダイバーから指導を受ける。実際の巡視船や防災基地での撮影も予定され、迫力とリアリティーある映像に期待ができそうだ。

 また、イスラエルのケシェット・インターナショナル社、カナダのファセット4メディア社と共同で制作。ケシェット社はハリウッドでも活躍する総合メディア企業で、グループ企業のテレビ局は世界的にヒットしたサスペンスドラマ「ホームランド」を生み出している。今作も世界でのヒットを目指す。

 阿部は「迫力あるシーンと、ハリウッドなどで活躍されている海外のクリエーターとのコラボ。生まれる映像もきっと楽しんでいただけると思います」と楽しみにしている。

 《TBSコラボ精力的》TBSは近年、海外のテレビ局やメディア企業とのコラボレーションが目立つ。先月は韓国の総合エンターテインメント企業「CJ ENM」と戦略的パートナーシップ協定を締結。ドラマなどの番組制作をはじめ、さまざまな分野で協業していく。関係者は「これまでは国内市場を第一に考え、海外への販売は二次利用という形でやってきた。今後は最初から海外を意識した番組制作に力を入れていく」と話している。

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2021年7月14日のニュース