石田五段、井出五段に勝利し次戦で藤井2冠と激突「策を練って臨みたい」 ALSOK杯王将戦2次予選

[ 2021年7月14日 19:50 ]

第71期ALSOK杯王将戦2次予選1回戦で井出隼平五段に勝利した石田直裕五段(左)
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 将棋の第71期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)は14日、東京都渋谷区の将棋会館で2次予選1回戦が行われ、石田直裕五段(32)が122手で井出隼平五段(30)に勝利し、1組準決勝進出を決めた。次戦で藤井聡太2冠(18)と対戦する。

 2期連続2度目の2次予選に臨んだ石田が、井出のエース戦法・四間飛車を破った。奨励会時代から切磋琢磨し合った仲だけに、「お互いの手の内は知り尽くしている」。過去の対戦成績では石田の4勝1敗と勝ち越しているが、直近では井出が勝利。「(本局では)形勢が揺れ動いている感触はあったが具体的な箇所が分からなくて、すごく難しい将棋だった。終盤に2六桂が取れる展開になって、その歩が美濃囲いの攻めに効いてきたので、そのあたりでだいぶ視界が開けてきたのかなという感じだった」と一局を振り返った。

 次戦では藤井聡太2冠と2次予選決勝進出をかけて激突する。前回の対局は2018年の竜王戦5組決勝。藤井が終盤に見せた絶妙手は同年の升田幸三賞に輝き、石田は黒星を喫した。「なかなか(対局で)当たるのも大変な相手。2次予選の組み合わせが出来た時に、是非やってみたいなと思っていたのですごく楽しみ。策を練って臨みたいなと思います」と意気込んだ。

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2021年7月14日のニュース