小倉智昭氏 東京五輪演出問題「単に容姿侮辱という問題では片づけられない」

[ 2021年3月19日 11:16 ]

キャスターの小倉智昭氏
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 キャスターの小倉智昭氏(73)が19日、MCを務めるフジテレビ「とくダネ!」(月~金曜前8・00)に出演。東京五輪・パラリンピックの開閉会式で演出の総合統括を務めるクリエーティブディレクターの佐々木宏氏(66)が、女性タレント渡辺直美(33)の容姿を侮辱するような演出プランを提案していた問題について言及した。

 渡辺は容姿を侮辱したとして問題となった部分については「体が大きいと言われることも事実ですし、見た目を揶揄(やゆ)されることも重々承知の上でお仕事をさせていただいております」とした上で「私自身はこの体形で幸せです」と個性を生かしたパフォーマンスで絶大な支持を得てきた自負があることを強調している。

 小倉氏は「渡辺さんはタレントさんとしてキュートな方だし、非常に才能のある方。それに加えてふくよかな体を使ってより一層面白くしている部分はあると思う。今回のこの問題は渡辺さんをどのように使おうとしていたのかはっきり見えてこないので、単に容姿侮辱という問題では片づけらないかもしれない」と語った。

 さらに「これがもし“オリンピッグ”じゃなくて、“オリンビッグ”でお相撲さんとか大きな人たちの中に直美ちゃんが混ざってみんなでキレッキレのダンスをやったらそれはそれで盛り上がるだろうと思うし。紙一重のところがある」とも発言。「これによって直美ちゃんの仕事の範囲が狭まるようなことがあったら、もっと直美ちゃんにとってマイナスだしね」とおもんばかった。

 17日の文春オンラインによると、佐々木氏は昨年3月5日、当時の演出担当チームのメンバーへLINEで「ブヒー ブヒー/(宇宙人家族がふりかえると、宇宙人家族が飼っている、ブタ=オリンピッグが、オリの中で興奮している。)」「空から降り立つ、オリンピッグ=渡辺直美さん」などと提案。渡辺の容姿を侮辱するような内容に女性メンバーから批判の声が上がり、提案を撤回した。佐々木氏は18日未明に謝罪文を公表し、辞意を表明している。
 

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2021年3月19日のニュース