清水伸 映画「アンダードッグ」タイ人ボクサー役で脚光、アラフィフ俳優が快進撃

[ 2021年3月17日 06:05 ]

タイ人ボクサーを違和感なく演じた清水伸(C)2020「アンダードッグ」製作委員会)
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 数々の映画賞に輝いた「アンダードッグ」(監督武正晴)でタイ人ボクサーを演じた清水伸(48)が脚光を浴びた。「ネット記事で紹介されるまで、普通にタイ人だと思われていたみたいで」と苦笑するが、かませ犬のチャンプア役に見事にはまってみせた。4月から大分、佐賀でも上映が始まり、注目度はさらに増しそうだ。

 約20年前、浮かんでは消えたのが「あしたのジョー」実写化の話。「いつオーディションがあってもいいようにジムに通ったんです」と話し、この経験が生きた。天願大介監督の「AIKI」(02年)でボクサー役に起用され、そのチーフ助監督が武監督。そんな縁もあっての配役だ。

 新潟から上京して役者修業。劇団「ふくふくや」に所属する一方で俳優養成講座で学んだ。講師の一人だった井筒和幸監督の目に留まり、新作「無頼」にも若頭役で出演。「“貫禄をつけなあかんな”と言われて10キロ増量。チャンプア役はそこから12キロ絞って58キロの体をつくりました」

 10月には原田眞人監督の「燃えよ剣」の公開も控える。新選組五番隊組長の武田観柳斎役。アラフィフ俳優の快進撃は続く。

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2021年3月17日のニュース