「半沢直樹」半沢&大和田まさかの共闘“倍返し”炸裂にSNS興奮!伊佐山「土下座野郎」と裏切り

[ 2020年8月9日 22:09 ]

日曜劇場「半沢直樹」第4話。宿敵・大和田(香川照之・上左)とまさかの共闘をし、伊佐山(市川猿之助・下左)に“倍返し”を果たした半沢(堺雅人)(C)TBS
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 俳優の堺雅人(46)が主演を務めるTBS日曜劇場「半沢直樹」(日曜後9・00)の7年ぶり続編は9日、15分拡大スペシャルで第4話が放送され、主人公・半沢(堺)が俳優の香川照之(54)演じる宿敵・大和田とまさかの共闘。歌舞伎俳優の市川猿之助(44)演じる伊佐山、俳優の古田新太(54)演じる三笠らに対し、痛烈な“倍返し”を決めた。宿敵のタッグに、インターネット上も「(『ドラゴンボール』の)悟空とフリーザが共闘した時を思い出します」などと大興奮となった。

 (※以下、ネタバレ有)

 大和田(香川)が愛弟子・伊佐山(猿之助)に裏切られたことから、半沢(堺)と大和田にとって伊佐山が“共通の敵”に。前作最終回、半沢に“倍返し”を食らい、土下座した大和田が宿敵と手を組んだ。大和田は続編の原作に登場しておらず、ドラマオリジナルの“まさかの展開”が可能となった。

 SNS上には「最強タッグ結成」「こんな日が来るなんて」「絶対に分かり合えない2人だと思っていたのに」などの書き込みが続出。この夜は放送開始約30分にして、早くもツイッターの世界トレンド1位となり、4週連続の大反響となった。

 前作はベストセラー作家・池井戸潤氏(57)の「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」が原作。2013年7月期に放送され、東京中央銀行のバンカー・半沢(堺)が行内の数々の不正を暴く逆転劇を痛快に描き、視聴者の心をわしづかみにした。最終回の平均視聴率は平成ドラマ1位となる42・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークし、社会現象に。決め台詞の「倍返し」は新語・流行語大賞の年間大賞に選ばれた。

 新シリーズは「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」が原作。第4話は、東京中央銀行が大手IT企業・電脳雑伎集団への追加融資を強引に進める中、半沢(堺)は電脳の収益に不透明な部分があることに気付く。電脳の財務担当・玉置(今井朋彦)に接触を図るが、口封じのため会社を追われていた。さらに、同期・渡真利(及川光博)から、間もなく半沢の出向先が正式決定するという情報が入る。動揺を隠さない部下・森山(賀来賢人)に「人事が怖くて会社員が務まるか」と力強く語る半沢だが、事態は予断を許さない。タイムリミットの役員会議が迫る中、ついに覚悟を決めた半沢は、最後の望みを懸け“ある人物”に会いに行く…という展開。

 (※以下、ネタバレ有)

 この人物こそが、宿敵・大和田(香川)だった。車に乗り込む大和田を呼び止め、半沢は「あなたに頼みがあります。明日の役員会議で稟議にかけられる電脳への500億円の追加融資。それを止めたいのです。力を貸していただけませんか?」。かつて半沢に敗れ、土下座した大和田は「半沢君、私は銀行の人間ですよ。子会社の君なんかに力を貸すわけないでしょう。ましてや、おまえなんかと誰が手を組むか!死んでも嫌だね!帰りなさい!負け犬、半沢直樹君!」と即、拒否した。

 発進した車の前に立ちふさがり、半沢は「おいっ!エンジン切れー!」とブチギレ。窓から顔を出した大和田に「随分と情けないですねぇ。あの大和田暁が部下に言いように利用された挙げ句、すごすごと退散ですか!だったら、あなたこそ負け犬だ!このまま、やられっ放しで終わりつもりですか?役員会議までには、まだ15時間あります。わたしが憎いのなら、それでも結構。ただし、わたしはあなたの見返すカギを握っている。わたしを利用しませんか?」と挑発した。

 半沢のプランには乗らず、立ち去った大和田だが、三笠副頭取(古田)に取り入ったのは“演技”だったはずの愛弟子・伊佐山(市川猿之助)が実は“二重スパイ”。三笠をハメたつもりが、裏切られたのは自分だった。

 数日前(?)の役員会議室。

 伊佐山「わたしが大和田さんに誠心誠意、尽くしたのは、いずれ頭取になられるお方と信じていたからですよ。それが、つまらん不正がバレて、ここで、ここで半沢に土下座をして。あんたのせいだ。あんたのした土下座のせいだ。下らん土下座のせいだ!つまらん土下座のせいだ!土下座、土下座がすべてを潰したんだ!土下座のせいで、どれだけ泥水を飲まされたか」

 大和田「伊佐山ー!」

 伊佐山「土下座野郎」

 大和田は膝から床に崩れ落ちた。

 そして、電脳への500億円の追加融資を決める役員会議。大和田1人が「この買収には大きなリスクがある」と反対意見を述べる。詳しい者が説明すると呼び入れたのは宿敵・半沢だった――。地下駐車場のやり取り。一度は立ち去った大和田は引き返し、半沢と手を組むことを決めていた。

 半沢は特許のサポートと引き換えに玉置の協力を得て、電脳の粉飾決算を暴いた。電脳が瀬名(尾上松也)率いるIT業界の雄・スパイラルを買収しようとしたのは「利益の出ているスパイラルを粉飾を誤魔化すための隠れ蓑として利用するつもりだったから。それが(電脳の)平山社長(土田英生)の真の目的です」。東京中央銀行は電脳のメインバンクにもかかわらず、証券営業部長の伊佐山は粉飾を見抜けなかった。

 半沢「あなた方はスパイラルを買収するために汚い手を使い、さまざまな人を騙しておきながら、まんまと電脳にだまされていたわけです。しかも500億の追加融資までしようとしている。我々セントラル証券がスパイラルのアドバイザーになったことを非難されていましたね。グループ全体の利益を損ねる。子会社が親会社に楯突くなど、前代未聞だと。利益を損ねていたのは、あなたです!あなたの書いたこのご立派な稟議書はゴミクズだ!どう責任を取るおつもりですか?伊佐山部長」

 三笠は「半沢君、君のおかげで当行は最悪の事態を免れた。感謝しています。それに比べて、伊佐山君。君は何だ。粉飾の1つも気付かないとは。全責任は君にある。今すぐ皆さんに、ご迷惑をお掛けしましたと謝罪すべきではないか?何より半沢君に今までの非礼を詫びたらどうだ。詫びろ、伊佐山。詫びろと言っているんだ、伊佐山!」と冷たく突き放した。かつて半沢に「詫びろ」8連発を放ち、ブーメランが飛んできた伊佐山は歯を食いしばりながら「誠に、あい~すい~ま、せんでした~」と絞り出した。

 さらに、電脳から個人的な資金をもらっていた三笠が黒幕だったことも暴いた半沢の“倍返し”が華麗なまでに決まった。

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