監督2作目の水谷豊 檀ふみに絶賛された「天才です」 その理由とは?

[ 2019年4月22日 20:05 ]

映画「轢き逃げ」の舞台あいさつをロケ地・神戸で行った(左から)檀ふみ、小林涼子、中山麻聖、石田法嗣、水谷豊監督
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 俳優の水谷豊(66)が監督、脚本を務めた5月10日公開の映画「轢(ひ)き逃げ―最高の最悪な日―」の舞台あいさつが22日、ロケ地である神戸市で行われた。結婚式を目前に控えたエリート社員(中山麻聖)が車で若い女性を轢き逃げして逃げてしまう。同乗する、式の司会を務める同僚(石田法嗣)と急行したのは、副社長の一人娘である婚約者(小林涼子)が式の打ち合わせのため待つホテル。打ち合わせを終えてそれぞれ自宅へ戻るとテレビでは轢き逃げした女性の死亡を伝えていた。

 一昨年公開の初監督映画「TAP―THE LAST SHOW」に次ぐ2作目の水谷作品。神戸を舞台にした理由について、撮影監督の会田正裕氏は「ロケハンでモトコー(元町高架通商店街)を歩いていたときに何か気配がした。中古レコード店の一番手前に水谷豊のLPが置いてあった。それが決め手」と珍回答。2人は同じく神戸を舞台にした13年公開の映画「少年H」で主演とカメラマンの間柄でもあった。

 もちろん「美しい街、撮影がやりやすい街」(会田氏)との理由もあったが、水谷はさらに「(デビュー間もない)10代、六甲山で羊を抱いたことがある」と告白して会場を盛り上げた。

 舞台あいさつには主演の中山、石田ら以外に被害女性の父役、水谷と夫婦を演じた檀ふみ(64)も出席。豊富なキャリアを誇るベテラン女優は、水谷の手腕について「天才です。日本中、世界中の監督に見習ってほしい」と絶賛した。その根拠について「ホントにちょっとしか撮らない。リハーサルも1回だけ。(1本の作品として)つなげたときに足りないことがあるんじゃないかと思った」と解説し、緊張感を持続したままクランクアップできた撮影現場の雰囲気を伝え「(水谷作品には)これから毎回出ようと思います」とアピールした。

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2019年4月22日のニュース