テレ東に危機感「飽きられてきているかな」 4月改編は「なんでもやる元年」

[ 2019年3月1日 16:55 ]

 テレビ東京は1日、東京・六本木の同局で「テレビ東京・BSテレ東 4月編成説明会」を行い、この春の番組改編の骨子などを発表した。

 テレビ東京のこの春の改編のキャッチフレーズは「テレ東は変わらない、なんでもやる元年!」。改編率は全日25・1%、ゴールデン(午後7時から10時)29・4%、プライム(午後7時から同11時)29・9%となった。

 新元号のスタート、放送と配信の連携の加速など、新たな局面に突入する中、開局55周年を迎える同局はこれまで数々の苦難を独自のアイデアと工夫で乗り越えてきた“テレ東のDNA”は変えず、「なんでもやる元年!」として挑む。

 同局の縄谷太郎編成部長は「テレビ東京の各番組は若干、視聴者にも飽きられてきているのかなというも感じてきてはいる。それは否定はしない」と視聴率の苦戦を認めつつ、「平日の19時台、日曜日であったりの底上げを狙っていこうという改編にしました」と説明。新番組については「水曜日、木曜日のコンビについては平日の19時台は視聴率が取りづらい環境で、多極も苦戦している。タレントさんの力を借りるというか、2組のコンビ、表紙になるような目立つお名前をお借りするという狙いもある」と本音をのぞかせつつ「新しい企画については、火曜日で挑戦していきたい」と力を込めた。

 今回の改編の柱は4つ。1つ目は新企画の積極的チャレンジ。“なんでもやる”“テレ東らしい”を体現する放送枠として、火曜日のGHに企画枠(スペシャル枠)「火曜ゴールデン」を新設する。特に平日の次なるレギュラー番組を目指して、さまざまな新企画を放送していく。

 2つ目は、2年前に惜しまれつつ「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」を卒業した太川陽介(60)と蛭子能収(70)の名コンビの復活。木曜ゴールデンでレギュラー番組「太川蛭子の旅バラ」(木曜後6・55)をスタートさせる。VTRでコメントを寄せた蛭子は「嬉しいけど簡単なのにしてほしいな。なるべく安全な室内。ロケせずに、家の中で済ませたいな」とらしさ全開。それでも、太川は「ロケで!」ときっぱり。不定期の放送中の「ローカル鉄道寄り道の旅」も月1回で放送するほか、新たな旅コンテンツを開発する2人の珍道中を放送する。

 3つ目は、大ブレーク中の、元プロ野球選手でタレントの長嶋一茂(53)と気象予報士でタレントの石原良純(57)の人気コンビのレギュラー番組「一茂&良純の自由すぎるTV」(水曜後7・54)をスタート。同局では、およそ10年前に「お茶の間の真実」という2人のレギュラー番組を1年間放送していた。番組について、VTRでコメントを寄せた石原は「好きなことをやらせてくれるということなので、結構楽しみしているんです」と期待を膨らませ、長嶋は「甘えさせてください。好きなことだけやらせてください。酒ガンガン飲めるロケがいいな」と不敵な笑みを浮かべた。

 4つ目はドラマ。月曜午後10時のドラマBiz枠は玉木宏(39)主演の「スパイラル〜町工場の奇跡〜」。日曜午後8時は上川隆也(53)主演の「執事西園寺の名推理2」。金曜深夜のドラマ24枠は「きのう何食べた?」で西島秀俊(47)と内野聖陽(50)のダブル主演となる。

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2019年3月1日のニュース