「万引き家族」日本アカデミー賞で8冠達成、是枝監督が最優秀作品賞4年で3度の快挙

[ 2019年3月1日 22:52 ]

「万引き家族」(C)2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro.
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 第42回日本アカデミー賞の授賞式が1日、都内のホテルで行われ、是枝裕和監督(56)の「万引き家族」が作品賞、監督賞など8部門で最優秀賞を受賞。6部門を制した昨年の「三度目の殺人」を上回った。是枝監督作品は「三度目の殺人」に続き2年連続の快挙、15年「海街diary」と合わせると4年で3度の受賞となった。

 是枝監督は「ありがとうございます。いいラストを迎えました」とコメント。同作で主演女優賞に輝いた安藤サクラ(33)は、長女を出産してすぐの撮影だったが「子育ても映画も全力でなければならない。どうバランスを取ればいいか悩んだ。そのモヤモヤした気持ちが嫌だったけれど、この受賞で決着をつけてまた映画の世界に戻ってきたい」と意欲を新たにした。

 「万引き家族」は家族の在り方を描き続けてきた是枝監督が、今度は東京の下町を舞台に、軽犯罪を重ねながら日々を送る家族の姿を通して人間の絆とは何かを問い掛けた入魂作。息子・祥太(城桧吏)と協力して万引を重ねる父・治をリリー・フランキー(55)、その妻・信代を安藤、信代の妹・亜紀を松岡茉優(24)、家族の“定収入”として年金をアテにされる祖母・初枝を樹木希林さんが演じた。昨年6月8日に公開され、興行収入45億円のヒット数字も残した。映画界最大の祭典、第91回米アカデミー賞では外国語映画賞にノミネートされて話題となった。

 「孤狼の血」は役所広司(63)の主演男優賞、松坂桃李(30)の助演男優賞など4部門で戴冠し健闘した。

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2019年3月1日のニュース