ASKA 曲作り順調「ケガの功名だった」 ライブ活動を近く再開へ

[ 2018年7月9日 12:00 ]

ASKA 単独インタビュー

今後の活動について思いを明かしたASKA(撮影・沢田 明徳)
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 歌手のASKA(60)がスポニチ本紙の単独インタビューに応じた。覚醒剤事件による4年の執行猶予期間が明けるのが今年9月。事件後は曲作りが順調といい、ライブ活動を近く再開することを示唆した。来月には剣道の昇段審査を受けることも明かした。

 取材場所の会議室に入ってきたASKAは「こんにちは!はじめまして」と元気よく、いきなり記者の手を握った。一方で、目はトロンとして眠そうな様子。寝不足のようだ。

 「W杯って面白いね。本田(圭佑)選手が素晴らしかった。代表に選ばれた時にやってくれる予感がしたよ」。サッカーW杯を夜中まで観戦しているのが寝不足の原因だ。

 2014年9月、覚せい剤取締法違反罪で懲役3年、執行猶予4年の有罪判決を受けた。昨年2月に活動を再開し、アルバム2枚を発売。今年は3月から月1回、新曲配信を続けており、曲作りは絶好調に映る。

 「事件はある意味、ケガの功名だったと思う。作詞に1カ月かかることもあったのに、事件後は4時間かからなくなった」

 発表曲が増えるたび、ファンの期待が増すのがライブだ。13年3月に行ったのが最後。「なるべく早くやらせてほしいということだけ言わせてください」と言葉少なだったものの、5年ぶりの開催を示唆。執行猶予期間が明ける9月にも、そのタイミングが訪れそうだ。

 音楽業界への恩返しとして昨年10月、音楽配信サイト「Weare(ウィアー)」を立ち上げた。一般的に500円以上する高音質のハイレゾ音源を280円(税込み)で配信中で「スタジオでレコーディングしている音に近いのがハイレゾ。もっとリスナーの身近なものにしたい」。音楽不況で経済的に苦しむアーティストを救う狙いもある。「ウィアーはアーティストから一銭も取らない。音楽を作った人にちゃんと還元する」と語った。

 胸板は筋肉質で厚く、肉体的にも外見的にもまだまだ若い。今年、還暦を迎えたが「70歳になってもライブで(得意の)片手倒立はやります」と力強く宣言した。

 ◆ASKA(アスカ)1958年(昭33)2月24日生まれ、福岡県出身の60歳。「チャゲ&飛鳥」で79年に「ひとり咲き」でデビュー。ヒット曲に「SAY YES」(91年)、「YAH YAH YAH」(93年)など。昨年、アルバム「Too many people」と「Black&White」を発売。e―onkyo musicで先月、2作を配信すると、チャート1、2位を独占した。

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