三喬 七代目笑福亭松喬襲名 リハビリ中のざこばも口上で登場

[ 2017年10月8日 21:40 ]

「三喬 改め 七代目笑福亭松喬襲名披露公演」の口上(昼の部)に登壇した(左から)笑福亭銀瓶、笑福亭鶴瓶、桂福団治、七代目笑福亭松喬、桂文枝、桂ざこば、柳家さん喬
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 「三喬 改め 笑福亭松喬襲名披露公演」が8日、大阪ミナミの「大阪松竹座」で開かれた。七代目を継いだ笑福亭松喬(56)は「師匠の名跡を継がせていただいて、この上ない喜びです」と13年7月30日に肝臓がんのため62歳で亡くなった六代目松喬(本名・高田敏信さん)の大名跡を引き継ぎ、感無量の面持ちだった。

 七代目松喬襲名披露は昼夜2公演で1090席はそれぞれ満席。昼の部では5月末に脳梗塞のため入院してリハビリ中の桂ざこば(70)が口上に登場し「まだ、祝儀を渡してないけど、どうしようかと思ってる」と会場の笑いを誘った。

 夜の部の口上には桂福団治(76)、上方落語協会会長の桂文枝(74)、落語協会会長の柳亭市馬(55)、桂南光(65)、笑福亭鶴瓶(65)らそうそうたるメンバーが勢揃い。文枝は人気のあった「三枝」から「六代文枝」の名跡を継いだこともあり「師匠の名前を継ぐプレッシャーをはねのけて頑張って」とエールを贈った。

 また、南光は「彼は松喬を継ぐべき人間。うれしかった」と襲名を喜びながら「マジメ過ぎる。女遊びのひとつでもして…」とアドバイスすると客席は爆笑。南光の隣には昨年、女性問題に悩まされた文枝が。南光は文枝に向かって頭を下げて謝罪。「分からんことがあったら、会長(文枝)にお願いしたらいい」とまた、笑いを誘った。さらに鶴瓶は角刈りの松喬を見て「毛を伸ばしてアフロ(ヘア)にせえ。アフロの松喬をよろしく」と大爆笑で口上を締めくくった。

 松喬はトリで登場したが、六代目の出囃子「高砂丹前」は「プレッシャーになるから」と「お兼ざらし」に変更。「目指してきた噺」と「三十石船」を披露した。

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2017年10月8日のニュース