3年後に新パルコ劇場 佐藤隆太「怖い時間」工期1年要求?

[ 2016年8月7日 17:43 ]

現パルコ劇場最終日に駆け付けた佐藤隆太

 1973年5月に開場して以来、日本演劇界の中心の1つとして数々の話題作を上演してきたパルコ劇場(東京都渋谷区)が、ビル建て替えのため7日をもって一時休館に入った。この日、渡辺謙(56)南果歩(52)夫妻による最終公演、朗読劇の金字塔「ラヴ・レターズ」の上演を終え、43年の歴史にいったん幕を下ろした。新劇場は2019年、跡地に建つ地上20階、地下3階の高層ビルに開館する。

 終演後は客席に観客を残したまま、渡辺や南、演出の青井陽治氏をはじめ、パルコ劇場にゆかりのある佐藤隆太(36)志田未来(23)立川志の輔(62)が参加して「手締め会」が行われ、最後は志の輔が三本締めで締めくくった。

 1999年、同劇場で上演されたミュージカル「BOYS TIME」(演出・宮本亜門)で俳優デビューした佐藤は「新しいパルコ劇場ができるということで、その期待感はあるんですが、正直なことを言うと寂しい気持ちでいっぱいです」と心境。

 「新しいパルコ劇場ができるまで3年。その期間が役者という立場からすると、妙にリアルな時間で怖いというか。1年ぐらいで建て直していただけると、今とほぼ変わらないペースで仕事をやれていると思うんですが、3年経つと僕の周りの状況もたいぶ変わっている可能性もなくはないぞと、リアルに感じてしまう期間なので。脱落しないように、また戻ってこれる場所があるように、自分を磨いていきたい」とジョークも入れつつ、今後も活躍を続け、新劇場のステージに立つことを誓った。

 最後に「お別れに、パルコ劇場に言葉を掛けるとしたら?」という質問にも「僕は本当に感謝しかないので、ありがとう、と。そして、また会える日を楽しみにしています、ということですね。そして、できれば、工期を短くしてくれれば幸いです」と笑いを誘った。

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