「無視されたので追った」 冨田さんに1月から付きまといか

[ 2016年5月24日 10:30 ]

 東京都小金井市で、私立大3年でアイドル活動をしていた冨田真由さん(20)が刺され重体となった事件で、殺人未遂容疑などで送検された岩埼友宏容疑者(27)が「(最寄りの駅から)現場に着くまでに冨田さんに声を掛けたが、無視されたので追い掛けた」と供述していることが24日、警視庁小金井署への取材で分かった。

 駅周辺の防犯カメラには岩埼容疑者が冨田さんの後をついて歩く様子が写っており、小金井署は事件当日の岩埼容疑者の行動の裏付けを進める。

 小金井署によると、岩埼容疑者は凶器の刃物は「インターネットで購入した」とも供述。当日に自宅のある京都から上京し、現場となったビルの最寄り駅付近で2~3時間待ち伏せしていたとみられる。冨田さんのライブ出演に合わせ、計画的に襲った可能性がある。

 また、冨田さんは2月のライブなどの際に「1月ごろ、帰り道で男に待ち伏せされ、電話番号を教えろと何十分間もしつこく付きまとわれた。タクシーで逃げた」とファンに話していた。小金井署は、この時の男が岩埼容疑者で、1月から付きまとっていた疑いがあるとみて捜査している。

 冨田さんは1月17日に港区のレストランでのライブに出演。岩埼容疑者のものとみられるブログには、同日付で冨田さんの写真とともに「タクシーで帰ってった…ストーカー行為なんてしないんだけどな」と投稿されており、ライブ会場に行っていたとみられる。

 小金井署は冨田さんが刺された現場で岩埼容疑者が持っていた携帯電話を押収。この携帯を使ってブログやツイッターに書き込みをした可能性があるとみて、解析を進めている。

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2016年5月24日のニュース